ドキド欽ちゃんスピリッツ!!

『ドキド欽ちゃんスピリッツ!!』は、1986年10月21日から1987年3月24日までTBS系列で放送されたバラエティ番組です。萩本欽一さんが『欽ちゃんの週刊欽曜日』終了後、1年ぶりにTBSでレギュラー出演した番組として話題になりました。放送時間は毎週火曜日の19時20分から20時51分までで、視聴者にとって楽しみな時間でした。

出演者は、萩本欽一さんを中心に、『欽ちゃんの週刊欽曜日』とほぼ同じメンバーが揃いました。しかし、この番組では、当時まだ無名だった森公美子さん、時代劇俳優のイメージが強かった高橋英樹さん、ロサンゼルスオリンピック金メダリストの森末慎二さんといった、新たな顔ぶれも加わり、番組に新しい風を吹き込みました。放送開始前には、『欽ちゃんの100分番組』という副題が用いられることもあり、番組への期待感が高まりました。

番組の主な出演者は以下の通りです。

萩本欽一
高橋英樹
小堺一機
関根勤
森末慎二
辰巳琢郎
野口五郎
風見慎吾
正木慎也
中村亘利
奈津あつし
山口祥行
車だん吉
森公美子
竹内都子
佐野量子

また、番組を支えた主なスタッフは以下の通りです。

作・構成：大岩賞介、詩村博史、永井準、鈴木しゅんじ、鶴間政行、大倉利晴、益子一男、君塚良一、白沢つとむ、秋房子
音楽：門司肇
振付：ボビー吉野
ディレクター：増井昭太郎、岩原貞雄
プロデューサー：長谷部務、増井昭太郎
協力：浅井企画
製作著作：TBS

番組では、様々なコーナーが展開されました。

世直し君

このコーナーは、UFOから降臨したヒーロー「世直し君」が、森末慎二さんと共にアクロバットアクションを繰り広げる勧善懲悪劇でした。アクションシーンには、特撮作品でも活躍するJACも参加し、本格的なアクションが楽しめました。登場シーンのBGMには、『2001年宇宙の旅』のパロディが使われ、ユニークな演出が特徴でした。

主演：森末慎二（世直し君役は戸谷晶弘ですが、最終話まで素顔は伏せられていました）
ナレーター：森山周一郎

弱虫君

「世直し君」のパロディコントとして登場したのが、「弱虫君」です。弱虫で卑怯なキャラクターが、様々な失敗を面白おかしく演じ、最後にはなぜか事態を解決して大いばりするという『Mr.ビーン』のような演出が特徴でした。関根勤さんが顔出しで主演を務め、ナレーションは小堺一機さんが森山周一郎さんの声色を真似て担当しました。劇中BGMには、Ottawanの「Hands Up」が使用されました。

主演：関根勤
* ナレーター：小堺一機

明治鉄道物語

明治時代の鉄道駅を舞台にしたショートドラマで、風見慎吾さん、辰巳琢郎さん、竹内都子さん、佐野量子さんらが個性的なキャラクターを演じました。

赤坂坂 第二商業工業農業専門高等学校 物語

学園ドラマで、「踊る書道部」の創設までを描いた物語が展開されました。

三羽ガラス

目などの表情が変わる機構が組み込まれたカラスの人形3羽を相手に、萩本欽一さんらが話しかけるというユニークなコントでした。

その他のコント

小堺一機さんらが、高橋英樹さん主演の時代劇『桃太郎侍』のモノマネコントを披露するなど、バラエティ豊かな内容で視聴者を楽しませました。

この番組は、バラエティ豊かな内容と豪華な出演者によって、多くの視聴者に愛されました。特に、各コーナーの個性が際立っており、毎週楽しみにしていた視聴者も多かったことでしょう。

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