ドコモ・システムズ

ドコモ・システムズ株式会社について

ドコモ・システムズ株式会社は、かつてNTTドコモグループの一員として、情報システムの開発・販売を主な事業としていた企業です。NTTドコモのビジネスを支える重要なシステムから、企業の業務効率化を支援するソリューションまで、幅広い分野で事業を展開していました。

主な事業内容

ドコモ・システムズの事業の中核は、以下の3つに分類できます。

NTTドコモの基幹システム開発・運用保守: 顧客情報管理システムのALADINや、料金明細システムのMoBillsなど、NTTドコモのビジネスインフラを支えるシステムの開発・運用・保守を担っていました。
ソリューション開発・販売: クラウド型企業情報システムdDREAMSや、車両運行管理システムのdocoですcarなど、顧客の課題解決に貢献するソリューションの開発・販売を行っていました。
その他: NTTドコモへのエンジニア派遣、ASPサービスの展開、モバイルネットワークを活用したアプリケーション開発など、多岐にわたる業務を手掛けていました。

主なソリューション

ドコモ・システムズが提供していた主なソリューションは以下の通りです。

ALADIN: ドコモの顧客情報管理システム。
MoBills: ドコモの料金明細システム。
MAPS: ドコモのmopera向け通信基盤。
CiRCUS:ドコモのiモード向け通信基盤。
dDREAMS: クラウド型の企業情報システムで、勤怠管理、経費精算、電子決裁などのワークフロー機能や、インターネット、メール、Web会議などのIT環境をプライベートクラウドで提供。高いセキュリティ環境下で、モバイル端末からも安全に利用可能でした。
docoですcar: GPS、音声通話、温度センサーを搭載した端末で車両を一元管理するASPシステム。バス向けのdocoですcar BUSも提供していました。
留守モードLite: 警備システム、インターホン、電子キー、宅配ボックスなどを携帯電話で遠隔操作できるシステムです。
letaria: ビデオミーティング機能を搭載した、資料会議・映像会議の両方を実現するリモートミーティングサービス。

沿革

ドコモ・システムズは、以下の歴史を辿ってきました。

1985年: 日本電信電話、三井造船、日本電気、三井物産の4社により設立。
1997年: NTT移動通信網（現NTTドコモ）が資本参加。
2000年: 社名を「INSエンジニアリング株式会社」から「ドコモ・システムズ株式会社」に変更。
2001年: NTTドコモが100%出資。
2022年: 法人事業（IoT事業）をNTTコミュニケーションズへ移管し、エヌ・ティ・ティ・コムウェアへ吸収合併され解散。

関連会社

ドコモ・システムズの関連会社には以下の企業がありました。

株式会社ドコモCS
ドコモ・サポート株式会社
ドコモ・テクノロジ株式会社
ドコモ・データコム株式会社

現在

ドコモ・システムズは2022年にNTTコムウェアに吸収合併され、その歴史に幕を閉じました。しかし、同社が培ってきた技術やノウハウは、NTTコムウェアに引き継がれ、NTTグループのシステム開発に貢献しています。

外部リンク

NTTコムウェア
dDREAMS
* letaria

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