NTTコムウェア

NTTコムウェア株式会社について

NTTコムウェアは、NTTグループ主要8社の一社であり、日本の大手システムインテグレーターです。NTTグループ各社が提供するサービスを支えるITシステムの開発を担い、グループ全体のビジネスを推進する重要な役割を担っています。

事業概要

NTTコムウェアは、NTTグループのネットワークテクノロジー、マーケティング、営業・販売、料金回収、顧客対応といった幅広い事業領域をITシステムで支えています。グループ向け事業での売上が全体の約8割を占める一方、長年の大規模開発やネットワーク構築で培ったノウハウを活かし、一般市場の開拓も積極的に進めています。一般市場からの売上は約2割となっています。

近年では、新ドコモグループの一員として、アジャイル開発による通信事業、スマートライフ事業、法人事業への貢献を強化しています。NTTコムウェアが一般市場向け事業を拡大する一方で、NTTデータもNTTグループ向け事業に参入するなど、事業分野における競合が見られるようになっています。2022年1月には、NTTグループの長距離・移動通信網事業再編に伴い、NTTドコモの傘下に入りました。

沿革

NTTコムウェアのルーツは、日本電信電話の社内組織である「ソフトウェア開発センタ」と「社内情報システム開発センタ」に遡ります。これら2つの組織が統合され、「ソフトウェア本部」となりました。

1997年のNTT再編時に、ソフトウェア本部が分社化され、NTTコミュニケーションウェアが設立されました。その後、NTTコムウェアへと社名を変更し、現在に至ります。

1985年: 日本電信電話内に「中央ソフトウェアセンタ」設置
1987年: ソフトウェア開発センタおよび社内情報システム開発センタ開設
1991年: 両センタを改組し、通信ソフトウェア本部と情報システム本部を設置
1996年: 通信ソフトウェア本部と情報システム本部を統合し、ソフトウェア本部発足
1997年: NTT再編・分社化により、NTTコミュニケーションウェア株式会社設立
2000年: エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社に社名変更
2001年: NTTコムウェア・ビリングソリューション発足、NTTインターネットへ出資
2002年: 地域子会社5社発足
2014年: 地域子会社5社を吸収合併
2022年: グループ再編により、NTTドコモの子会社となる。ドコモ・システムズを吸収合併
2023年: NTTコムウェアの金融・産業系ソリューション事業をNTTコミュニケーションズに統合

主な事業内容

NTTコムウェアは、以下の分野で幅広い事業を展開しています。

通信業界

ネットワーク監視システム
トラフィック制御システム
顧客情報管理システム
料金計算請求システム
申込み受付システム
設備情報管理システム
NTTグループ向けの社内ネットワークであるG-NETの運用

流通業界

流通BMS対応サービス
購買調達システム
商品オンライン販売システム

金融業界

フィッシング防止ソリューション
保険商品Web販売システム
保険金支払い支援システム
コンビニ収納代行ソリューション
ASP型クレジットカード決済ソリューション

公共

防災ソリューション
マイナンバー管理ソリューション
自治体向けコールセンタ

研究開発／新規ソリューション

AI（人工知能）/BOT
社会インフラ遠隔監視/サポート
アドホック型コミュニケーション
ビッグデータ
OpenFlow
近接通信
家庭/オフィスNW遠隔サポート
ワークログ
エネルギーマネジメント

エネルギー

HEMSコントローラー

その他

エバンジェリスト（DevOps、データサイエンティスト、Agile）
アスリート（ビーチバレーボール、ボッチャ選手）
オウンドメディア「COMWARE PLUS」運営

拠点

NTTコムウェアは、以下の場所に拠点を構えています。

NTT品川TWINS アネックスビル（本社）
品川シーサイドサウスタワー
品川シーサイドパークタワー
五反田ブリックビル
NTTコムウェア五反田ビル
ポーラ第二五反田ビル
エム・ベイポイント幕張（旧NTT幕張ビル）
北海道支店
東日本支店
東海支店
西日本支店
九州支店
* 米国コラボレーションセンタ（米国支店）

呼び名について

「NTTコム」という略称は、NTTコミュニケーションズを指すことが多いため、混同しないよう注意が必要です。NTTコムウェアは、インターネット上などで「NTT米屋」と呼ばれることがあります。これは、かつてラジオCMで社名を間違えられたことがきっかけです。

人材育成

NTTコムウェアは、アジャイル開発に対応できる人材を1500人体制に強化する方針を発表しています。また、DXを推進できる人材育成のため、ブレインパッド社のデータ活用人材育成サービスを利用しています。働き方改革を推進するため、全社員にマイクロソフトのSurface Proを配布しています。

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