ドコモ東北ビル

ドコモ東北ビルは、宮城県仙台市青葉区上杉にそびえ立つ、NTTドコモ東北支社の象徴的な建物です。通称「NTT docomo東北ビル」としても知られています。

概要

このビルは、愛宕上杉通と北一番丁が交差するNHK前交差点の北西角、かつての仙台北税務署の跡地に、2004年3月に竣工しました。地上21階、地下2階建てで、高さは150mに達します。仙台市で初めて、高さ100mを超える建造物に適用される環境アセスメント条例の対象となった超高層ビルとしても特筆されます。

ビル内部は関係者以外立ち入り禁止ですが、1階エントランスには「ドコモ市民ギャラリー」が設けられ、一般市民にも開放されています。ここでは、地域住民が芸術作品などを楽しむことができます。また、定禅寺ストリートジャズフェスティバルや仙台クラシックフェスティバルなどのイベント時には、一般の方も入場できるステージが設置され、ライブパフォーマンスが繰り広げられます。ビル周辺の敷地は開放されており、樹木やベンチが設置された憩いの場としても利用されています。建築物の上部には、通信用の鉄塔をガラス張りのアンテナタワーが覆っており、その独特な外観は仙台の街並みの中でも際立っています。

ドコモ東北ビルの特徴的な点は、その立地と視認性にもあります。愛宕上杉通がビルの付近で屈曲しているため、仙台駅方面から進むと、銀杏坂の正面にドコモ東北ビルがそびえ立つ姿を捉えることができます。同様に、県道仙台泉線（旧国道4号）を泉中央方面から南下すると、台原段丘を下るあたりで、その存在が目の前に現れます。これらの特徴から、ドコモ東北ビルは仙台都心部の重要なランドマークとしての役割を果たしています。

注意すべき点として、宮城野区榴岡に位置するドコモ東北仙台ビル（ドコモサービス東北本社所在地）とは異なる建物です。かつて、ドコモ東北・仙台サービスセンターが1階に存在し、同センターを運営していたドコモエンジニアリング東北の本社もかつてこの場所にありました。ドコモ東北ビルとドコモ東北仙台ビルは、所在場所が異なるので混同しないように注意が必要です。

さらに、大規模災害発生時など、宮城県庁舎が被害を受けた場合には、臨時の県災害対策本部などの代替施設としての機能も担っています。これにより、ドコモ東北ビルは地域社会における重要なインフラとしての側面も持っています。

周辺施設

ドコモ東北ビルの周辺には、以下の施設が立地しています。

仙台国税局・仙台北税務署（北隣に新築移転）
宮城県庁舎
青葉区役所
仙台市立上杉山通小学校
NHK仙台放送局
仙台放送
仙台CATV
勾当台公園
錦町公園
勝山公園
勝山館
勝山ボウリングクラブ

アクセス

公共交通機関を利用したアクセスは以下の通りです。

仙台市地下鉄南北線・勾当台公園駅北2出入口から徒歩6分
仙台市地下鉄南北線・北四番丁駅南2出入口から徒歩9分
仙台市地下鉄南北線・広瀬通駅東2出入口から徒歩10分

脚注

上記の情報は、公開されている情報に基づき記述しています。

関連項目

仙台の高層ビル一覧#高さ・容積率に影響を与える法律・条例
ベガルタ仙台 (企業)（北一番丁を挟んで向かい側のビル内に入居している）

外部リンク

ドコモ東北ビル各種見学 - NTTドコモ

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