ドムトルーパー

ドムトルーパー（DOM TROOPER）について

ドムトルーパーは、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空のモビルスーツで、作品内では単に「ドム」として知られています。この機体は、大河原邦男によるメカニックデザインが施されており、特に注目すべきはオリジナル仕様の開発経緯とその運用方法です。

製作背景

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の監督である福田己津央によると、ドムトルーパーのコンセプトはキャラクターデザインを手がけた平井久司のアイデアに基づいています。平井は、ザク、グフ、ドムの3機体をそろえたいという要望から、ドムトルーパーの開発を提唱しました。特に、ドムトルーパーのパイロットの一人であるヒルダ・ハーケンのデザインは、ガンダムシリーズ第1作に登場したマチルダ・アジャンを意識したものであることが語られています。

設定と特徴

ドムトルーパーは、様々な非戦派から構成される組織「ターミナル」によって製造されました。この機体は、ザフトのデータベースからデータを盗み出し、独自の改造を施して作られたものです。ザフトでは、前大戦の終結後もMSの開発が続けられており、ドムトルーパーはその一環として登場しました。基本的にはザク量産試作型を基にし、ミラージュコロイド技術とウィザードシステムを搭載しています。

ただし、ドムトルーパーはその特殊な性能がゆえに操縦が難しいとされました。特にホバリング推進システムによる高度な機動性は、ザフト軍の兵士たちから不評を買い、少数の試作機が作られた時点で主要MS選定から外れました。このコンペティションからの脱落は、実は「ターミナル」の工作員による影響と指摘されている点も興味深いです。

ターミナルは、この機体の設計データを復元し、「ファクトリー」という衛星工場での量産を開始。完成した3機はオーブ防衛戦に参加し、クライン派の主力として運用されることになりました。

武装と戦闘能力

ドムトルーパーは、以下のような強力な武装を搭載しています。

• - MMI-GAU25A 20mmCIWS: 両肩に装備された近接防御用バルカン砲。
• - MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド: 両腕に装備された光学防御兵器。
• - JP536X ギガランチャーDR1マルチプレックス: 大型連装バズーカ砲。
• - G14X31Z スクリーミングニンバス: 攻性防御装置で、防御フィールドを展開可能。

また、連携攻撃を行う際には「ジェットストリームアタック」を用い、圧倒的な戦闘力をアピールします。

劇中での活躍

ドムトルーパーは、ザフト軍との宇宙での激闘に参戦し、特に彼らの主力機を次々と撃破する活躍を見せました。特にオーブ国防軍に合流後の戦斗では、その高い機動力を生かした連携攻撃が功を奏し、多くの敵を圧倒しました。

さらに、月面での決戦においてもその強力な武装と連携技術でザフト軍に立ち向かい、さらなる戦果を挙げます。ドムトルーパーは、戦闘中に大きな損傷を受けることなく、パイロットたちも無事であったことが物語の中で強調されています。

結論

ドムトルーパーは、そのユニークなデザインと特異な性能で視聴者に強い印象を残し、改良されたオリジナル仕様ともども、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の重要な存在でした。今後も様々な媒体で語られるであろうその活躍から目が離せません。

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