ドラえもんのひみつ道具 (ひ)

ドラえもんのひみつ道具（ひ）解説

この記事では、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』シリーズに登場するひみつ道具の中で、読み仮名が「ひ」で始まるものを詳しく解説します。それぞれの道具の特徴、使用方法、そして作品における役割などを、豊富な情報を基に分かりやすく説明します。

1. ピーアール

どんな出来事でも、人々に望み通りの反応を引き起こせる小型ロボットです。宣伝効果のレベルは「並」「中」「上」「特上」の4段階から選択可能。テストで100点を取ったのび太が信じてもらえない状況で、ドラえもんが「特上」レベルを使用すると、テレビニュースで大きく報道され、のび太は国民的英雄に祭り上げられてしまうほどの大騒動に発展しました。しかし、必要であれば人々の記憶からその出来事を消去し、元の状態に戻すことも可能です。

2. ひい木

木の形をしたバッジで、これを身につけると、周囲の人間から極端にえこひいきされるようになります。例えば、のび太がこれをつけると、誰にでも好かれるだけでなく、ジャイアンのいたずらの責任をスネ夫が負わされるなど、状況によっては使用者にとって必ずしも有利とは限りません。アニメ版では、えこひいきされる度合いは周囲の価値観に依存することが強調されています。

3. ピーヒョロロープ

笛とロープがセットになった道具で、笛を吹くとロープがヘビのように伸びてきます。付属の楽譜に従って笛を吹くことで、荷造り、物の運搬、宿題の代行、トランポリンとしての使用など、様々な用途に対応できます。映画『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』では、極地探検用の楽譜が登場し、橇犬や人の役割を果たしてのび太たちを助けます。

4. 光りごけ

22世紀のバイオテクノロジーが生み出された、強い繁殖力を持つコケの一種です。日光のように明るい光を発し、暗い洞窟の中でも周囲に植えれば、一面が明るくなります。ただし、実在するヒカリゴケは、自ら発光するのではなく、周囲の光を反射して光っている点で異なります。

5. 日光ゴケ / ピッカリゴケ

『ドラえもん のび太と竜の騎士』に登場する、太陽光と同じ性質の光を放つコケ。24時間ごとに光が消えることで昼夜を再現します。大長編ではスプレータイプ、映画では袋入りのタネタイプで表現されています。「インスタント植物のタネ」シリーズの一つであるピッカリ竹も同様の発光植物です。

6. インスタント光りごけ

テレビアニメ版に登場する道具で、蒔くとすぐに周囲が明るくなります。「青空」と「緑の平原タイプ」があり、地中であっても地上と変わらない環境を再現できます。

7. 光ファイバーつた

テレビのような機械から生える無数のツタで、数字の書かれた「チャンネルシール」を貼った場所の映像を、光ファイバーのように伝送してテレビに映し出します。映像の拡大表示や、過去の映像の再生も可能です。実は、のび太の様子を監視するための道具として玉子からドラえもんに依頼されたものだったという設定です。

8. ひきのばしローラー

ローラーを転がすことで、物や場所などを自由に引き伸ばせる道具です。

9. ひきよせカガミ

コンパクトミラーのような形状をした道具で、鏡から発する光で物を手元に引き寄せます。その力は非常に強力で、ヘリコプターを引き寄せてしまうほどです。

10. 飛行スカーフ

羽衣を模した道具で、これを身につけると自由に空を飛べます。破損すると飛行能力を失います。

11. ひさしぶりトランク

トランク型の道具で、これを持っている人や物に対して、周囲の人は久しぶりの再会のように懐かしさを感じます。懐かしさの度合いはダイヤルで調整できますが、設定が所持者の年齢を超えると、相手は所持者を「知らない人」と認識してしまいます。

12. ビッグボール

直径約2メートルの巨大なボールで、バットで叩くと空を飛びます。叩く力に応じて速度が変化しますが、叩くのをやめると落下します。

13. びっくりばこ

開けた人に最も恐ろしいものが現れる、未来のびっくり箱です。

14. びっくり箱ステッキ

ステッキ型の道具で、任意の物に触れると、びっくり箱のような仕掛けを作ることができます。

15. 日づけ変更カレンダー

腕時計型の道具で、表示されている日付を変更すると、周囲の日付も変化します。効果範囲はそれほど広くありません。

16. 日づけ変こうチョーク

チョークで描いた円の中に入ると、太い方で翌日へ、細い方で前日へ移動できます。

17. ひっこしセット

家の引越しを簡単にできる道具です。テレビモニターと、ヘリコプター型のローター付き家屋模型「ミニハウス」で構成されています。ミニハウスを飛ばして着陸させ、モニター操作で家を瞬間移動できます。

18. ひっこし地図

地図上の建物をはがして貼り替えることで、現実の建物の位置を入れ替え、簡単に引越しができます。

19. ひっこしひも

紐の両端を容器などに触れさせ、「ワン、ツー、スリー」と言うことで、内容物を入れ替えることができます。

20. 羊とび式さいみん機

眠気を催させる道具で、ミニチュアの羊が柵を飛び越えて小屋に入る様子を眺めることで、眠りにつけます。

21. 必中けん賞ハガキ

どんな懸賞にも必ず当たるハガキです。

22. 必中ゴムパチンコ

狙った的に必ず当てることができるゴムパチンコです。

23. ビデオ式なんでもリモコン

ビデオのリモコンのように、人や物の動作を早送り、巻き戻し、一時停止できます。

24. 人がたスタンプインクと用紙

「人がた」をとるための道具で、インクを吹きかけて用紙に押しつけることで、人の形が作れます。

25. 人さがしがさ

傘に付いた矢印が、探している人物の方向を示します。

26. ヒトマネロボット

誰かの姿を見せて命令すると、その人そっくりに変身するロボットです。

27. 人よけジャイロ

じょうご型の道具で、地図に刺して回すと、その場所から人がいなくなります。

28. ヒトリントン

一人用の遊具で、バドミントンの羽根の役になり、ラケットで打ち合うゲームです。

29. ヒミツゲンシュ犬

ブルドッグの形をした人形で、秘密の書かれた紙を食べさせると、秘密を守ってくれます。

30. 秘密書類やきすて銃

遠方から秘密書類を焼却処分できる銃です。

31. ひものゆうれい

普段は干からびていますが、水に濡らすと人間大の幽霊になります。

32. 百万ボルトひとみ

目玉型のシールで、眼鏡に貼って瞬きをすると、見た人は好意を抱きます。

33. 百鬼せんこう

線香の煙を粗末に扱われた道具にかけることで、夜にその道具が捨てた人のところへ現れ、脅かします。

34. 百苦タイマー

ボタンを押すと、100分間に100の苦しみを味わう道具です。

35. 病気になる薬

子供がお医者さんごっこで使う薬で、これを飲むと偽の病気になります。

36. 表情コントローラー

他人の表情を操れる道具で、6種類の感情のボタンがあります。

37. 標本採集箱

どんな生物でも標本として採集できる箱です。

38. ひょうろんロボット

絵を見せると褒め続けるロボットで、どんな絵でも名画に見せてしまいます。

39. ビョードーばくだん

特定の人物の爪の垢を材料にして作った弾頭を打ち上げると、それを浴びた人はその人物と同じ能力になります。

40. ヒラリくつ下

この靴下を履くと、危険を察知して勝手に身をかわすことができます。

41. 昼ランプ

昼間の光を再現するランプです。

42. ひろびろポンプ

土地を膨らませる機械で、植木鉢から日本列島まで膨らませることができます。

43. ピンチランナー

自分の身代わりとして使える小型のロボットで、映像や音声をモニターで受信できます。

44. びんぼう紙

災難を招く紙で、触れると様々な不幸に見舞われます。

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