ドラキュラ叢書

ドラキュラ叢書

ドラキュラ叢書は、1976年から1977年の間に国書刊行会から出版されたホラー小説および幻想小説の集成です。この叢書は、B6判のソフトカバーで構成され、第一期は全10巻からなります。責任編集者には紀田順一郎と荒俣宏がまた、装丁は山下昌也が手がけています。

出版された巻の一覧

以下は、ドラキュラ叢書で刊行された各巻のタイトルおよびその内容の概要です。

1. 『黒魔団』（The Devil Rides Out）
著者：デニス・ホイートリ
翻訳者：平井呈一
発行日：1976年7月
- 内容は、黒魔術や邪教の悪影響を描いています。

2. 『ドラキュラの客』
著者：ブラム・ストーカー
翻訳者：桂千穂
発行日：1976年8月
- 収録作品：
- 序（フロレンス・ブラム・ストーカー）
- ジドラキュラの客（Dracula's Guest）
- 判事の家（The Judge's House）
- 牝猫（The Squaw）
- 金髪（The Secret of the Growing Gold）
- ジプシーの予言（The Gipsy Prophecy）
- アベル・ベーナ帰る（The Coming of Abel Behenna）
- 鼠の埋葬（The Burial of the Rats）
- 血まみれの手の悪夢（A Dream of Red Hands）
- 狂った砂（Crooken Sanda）

3. 『妖怪博士ジョン・サイレンス』
著者：アルジャノン・ブラックウッド
翻訳者：紀田順一郎、桂千穂
発行日：1976年9月
- 収録作品：古代の魔術や霊的な侵略者についての短編。

4. 『星を駆ける者』（The Star Rover）
著者：ジャック・ロンドン
翻訳者：森美樹
発行日：1976年10月

5. 『ク・リトル・リトル神話集』
編者：荒俣宏
発行日：1976年11月
- H・P・ラヴクラフトや他の作家の短編を収録し、異世界の神々や魔術をテーマにしています。

6. 『スカル・フェイス』
著者：ロバート・E・ハワード
翻訳者：鏡明など
発行日：1977年5月
- 多数の短編が収められ、特に恐怖や冒険が描かれています。

7. 『狼男卿の秘密』（The Mystery of Sir William Wolf）
著者：イーデン・フィルポッツ
翻訳者：桂千穂
発行日：1976年12月

8. 『幽霊狩人カーナッキ』
著者：W・H・ホジスン
翻訳者：田沢幸男など
発行日：1977年1月
- 幽霊や超自然現象を扱った物語が収録されており、カーナッキというキャラクターが登場します。

9. 『ジャンビー』
著者：H・S・ホワイトヘッド
翻訳者：荒俣宏など
発行日：1977年2月
- カリブ海の魔術や神秘をテーマにした短編が集められています。

10. 『古代のアラン』（The Ancient Allan）
著者：H・R・ハガード
翻訳者：山下諭一
発行日：1977年4月
- 冒険や古代の伝説が織り交ぜられた物語です。

このドラキュラ叢書は、ホラーや幻想文学ファンにとっては貴重なコレクションであり、各作品はそれぞれ異なる魅力を持ち、読者に深い印象を残します。

もう一度検索