ドリーム盛岡 (らくちん) 号

ドリーム盛岡（らくちん）号

ドリーム盛岡（らくちん）号は、千葉県浦安市や東京都区部と岩手県盛岡市を結ぶ夜行高速バスです。当初は「東北道高速バス」という名称で運行していましたが、パンフレットに大きく「らくちん」と書かれていたことや、JRバス東北で「らくちん号」と案内されていたことから、この愛称が定着しました。2008年7月1日からは「らくちん」が副名称となり、現在の「ドリーム盛岡（らくちん）号」という名称になりました。

運行会社

現在、以下の会社がドリーム盛岡（らくちん）号を運行しています。

ジェイアールバス東北
盛岡支店が担当し、乗務員は福島西ICで交代するワンマン運行です。続行便には福島支店の車両が使用されることもあります。
岩手県交通（2021年6月21日より運休）
松園営業所が担当していました。
国際興業バス（2021年6月21日より運休）
志村営業所が担当し、関東バス新宿駅西口案内所でも発券可能でした。多客期の増発便には国際興業観光バスが使用されていました。

過去にはジェイアールバス関東も運行していましたが、2014年2月28日に撤退しました。ただし、多客期には続行便を担当することがありました。

運行経路

ドリーム盛岡（らくちん）号は、以下の2つの経路で運行されています。

1号・2号
渋谷マークシティ（1号車のみ） - 東京駅（八重洲南口乗車、日本橋口降車） - 池袋駅（東口） - 王子駅前 ⇔ 盛岡駅（東口1番のりば）
3号・4号
東京ディズニーランド（1号車のみ） - 東京駅（八重洲南口乗車、日本橋口降車） - 池袋駅（東口） - 王子駅前（下り3号は停車しない） ⇔ 盛岡駅（東口1番のりば）

2021年6月21日以降は、ドリーム青森・東京号が盛岡駅を経由するようになり、以下の経路で運行されています。

東京ディズニーランド - 東京駅（八重洲南口乗車、日本橋口降車） ⇔ 盛岡駅（東口1番のりば） - 青森駅（8番のりば）

首都圏内のみの利用はできず、池袋駅は盛岡行きが「池袋三越裏」、東京行きが「池袋駅東口降車場」となります。かつて運行されていた季節便の「ドリーム盛岡81号」は「池袋三越裏」を経由していませんでした。

運行回数

夜行便として1日2往復運行しており、1号・2号を国際興業と岩手県交通が、3号・4号をJRバス東北がそれぞれ担当しています。

歴史

運行開始前には、岩手県交通と国際興業が中心となって計画が進められ、後にJRバス東北・関東が参入し4社体制となりました。

1988年7月21日に夜行1往復、昼行1往復で運行を開始しましたが、1990年12月20日に昼行便が廃止され、夜行のみの運行となりました。2006年3月3日には1日2往復に増便され、2007年12月21日には東京駅の到着地が日本橋口に変更されました。2008年7月1日には「らくちん号」が副名称化され、運賃が東京・池袋で一本化されました。

2011年3月11日の東日本大震災の影響で一時運休しましたが、同年3月17日に運行を再開し、3月22日には臨時便として昼行便も運行されました。2012年10月9日には王子駅前に停車するようになり、季節運行便の運行が終了しました。2014年2月28日にはジェイアールバス関東が撤退し、6月1日には運賃が季節運賃制に変更されました。2016年8月1日には盛岡側の到着地が盛岡駅東口に変更され、2017年3月31日からは途中休憩が導入されました。

2017年10月1日には渋谷マークシティ発着便が運行を開始し、2018年12月10日には学割運賃が再開されました。2019年4月16日にはJRバス東北担当便の東京側発着地が東京ディズニーランドに変更され、2021年6月21日にはドリーム盛岡号が運休となりましたが、2022年3月17日から4月18日まで期間限定で運行が再開されました。

使用車両

現在は以下の車両が使用されています。

国際興業：いすゞ・ガーラSHD車、HD車
岩手県交通：いすゞ・ガーラSHD車、HD車、日産ディーゼル・スペースウイングなど
JRバス東北：日野・セレガ、三菱ふそう・エアロエースなど

過去にはJRバス関東が三菱ふそう・エアロキングやボルボ・アステローペなどを使用していました。1988年の運行開始当初は、4社ともいすゞ・スーパークルーザーを導入していました。

利用状況

岩手県交通便と国際興業便は全区間2人乗務、JRバス東北便とJRバス関東便は途中乗り継ぎのワンマン運行です。JRバス東北便は福島西ICで、JRバス関東便は白河西郷BSで乗務員が交代していました。全車両にトイレが設置されており、以前はヘッドホンで音楽を聴くこともできました。

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