ナイジェル・ブラッドハム

ナイジェル・ブラッドハム：卓越したタックル技術でチームを支えたラインバッカー

ナイジェル・ブラッドハム（Nigel Bradham, 1989年9月4日 - ）は、フロリダ州クローフォードビル出身の元アメリカンフットボール選手。ラインバッカーとして、NFLの舞台で活躍しました。

プロ入りまでの道のり

高校時代から傑出した才能を発揮し、2年次には145タックル、8サック、4インターセプト、2TD、3年次には145タックル、12サック、4TDを記録。3年間で430タックル以上、20サックという驚異的な数字を残しました。その活躍から、パレード、SuperPrep、USAトゥデイなど、数々のメディアからオールアメリカンに選出され、2008年のUSアーミーアメリカンボウルでは4タックルを記録し、ホールトロフィーのファイナリストにも選ばれました。Rivals.comからは5つ星の評価を受け、アウトサイドラインバッカーとして全米1位にランク付けされました。

数々の大学から奨学金のオファーを受け、2007年4月にはフロリダ州立大学への進学を決断。大学では、1年次からローテーションで起用され、主にウィークサイドのラインバッカーとしてプレー。マイアミ大学戦で初先発を果たし、この年29タックルを記録しました。2年次には12試合に先発出場し、チームトップの93タックル（62ソロタックル）、2サック、1インターセプト、2ファンブルリカバーを記録。カレッジフットボールニュースから、2年生のオールアメリカンに選出されるなど、その才能を開花させました。3年次には全14試合に先発出場し、チームトップの98タックル（54ソロタックル）、5サックを記録。4年次にはチームキャプテンを務め、86タックルを記録し、全米4位にランクされるディフェンスを牽引しました。2年次から4年次にかけては、37試合に先発出場し、3年連続でチームトップのタックル数を記録。フロリダ州立大学において、3年連続でチームトップのタックル数を記録したのは、1990年から1992年に在籍したマービン・ジョーンズ以来の快挙でした。

NFLでの活躍

2012年のNFLドラフトにて、バッファロー・ビルズから4巡105位指名を受け、プロの世界へ。ビルズでは、ストロングサイドラインバッカーとしての起用も検討され、4年256万ドルの契約を結びました。2013年にはインディアナポリス・コルツにトレードされたケルビン・シェパードの後釜として、ミドルラインバッカーとしての期待も寄せられました。2016年3月9日、フィラデルフィア・イーグルスと2年700万ドルで契約。イーグルスでは、守備コーディネーターのジム・シュウォルツの下、ストロングサイドラインバッカーとして活躍しました。2017年には、チームは13勝3敗でNFC東地区優勝を果たし、プレーオフのホームフィールドアドバンテージを獲得。自身初のプレーオフでは、アトランタ・ファルコンズ戦で4タックル、1サックを記録し、チームの勝利に貢献。NFCチャンピオンシップゲームではミネソタ・バイキングスを破り、第52回スーパーボウルではニューイングランド・ペイトリオッツを41-33で下し、見事優勝を果たしました。2018年3月14日には、イーグルスと5年4000万ドルで契約を結びました。

プレースタイルと人物

優れたラインバッカーとして評価される一方で、インターセプトの機会を逃す場面も見られました。また、2017年には、ホテルで起こした事件で逮捕されるなど、私生活でのトラブルもありました。

ナイジェル・ブラッドハムは、その卓越したタックル技術とリーダーシップで、フロリダ州立大学とNFLの舞台で輝かしい足跡を残しました。

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