ナザ

ナザ・グループ・オブ・カンパニーズ

ナザ・グループ・オブ・カンパニーズ（Naza Group of Companies）は、1974年に設立されたマレーシアの企業グループであり、自動車関連事業と都市開発を主なビジネスとしています。このグループの中核には自動車の製造・販売があり、特に韓国の起亜自動車との連携を強化しています。ナザは国産車メーカーとしても認定を受けていますが、プロトンやプロドゥアのような国策による設立ではなく、民間での成長を遂げてきました。

ナザ・グループは、ナザ・キア社を通じて、様々な起亜自動車の車種を提供しています。これらはナザブランドの車両も含む、幅広いラインナップです。2006年には、自社ブランドの強化を図るため、中国の哈飛汽車製の小型車「路宝」を基にしたナザ・ステラ（その後フォルツァに改名）や、プジョー・206のリバッジ車であるナザ・206ベスタリの製造をスタートしましたが、ビジネスは期待に応えられず、早々に終了しました。

生産面では、ナザ・オートモーティブ・マニュファクチャリング（NAM）が指揮をとり、現在のところはキアやプジョーの車両を製造しています。特にナザブランドが付与されていた車種はすでに存在しておらず、現在は下記のキアおよびプジョーの車両が製造されています。

現行の製造車種

• - キア・リオ
• - キア・フォルテ
• - キア・スポーテージ
• - キア・ソレント
• - キア・プレジオ
• - プジョー・308
• - プジョー・408
• - プジョー・508
• - プジョー・3008

これらの車両は、マレーシア国内における運転のニーズと市場の動向に応じて生産されており、顧客への提供が行われています。

過去に製造された車種

過去には、ナザ・スリアやナザ・リア、海南州の協力を得て生産されたナザ・チトラなど、数多くの車両が生産されてきましたが、これらは既に製造が終了しています。具体的には、ナザ・ステラ（フォルツァ）、ナザ・206ベスタリ、プジョー・207セダンなどが含まれます。

経営の移行

2008年5月には、創業者のナシムディン・アミンが肺がんにより54歳で逝去しました。この後、彼の次男ナサルディン・ナシムディンがわずか25歳で会長およびCEO職を引き継ぎ、企業の方向性を新たに定められました。この世代交代により、ナザ・グループは新たなビジョンの下、さらなる成長を目指すことになります。

都市開発とホスピタリティ事業

ナザ・グループは、自動車事業だけにとどまらず、都市開発やホスピタリティ分野にも進出しています。具体例として、TTDI Development社が都市区開発を手掛け、ナザ・ホテル・マレーシアを通じて宿泊施設の提供も行っています。その他、ハワードジョンソンホテルやクラウンプラザホテルなど、多岐にわたるホテル運営も展開しています。

ナザ・グループは、多様な事業展開を行いながら、マレーシアの経済成長に貢献し続けています。

もう一度検索