プロドゥア

プロドゥア（Perodua）

プロドゥアは、マレーシアを代表する自動車メーカーの一つで、ダイハツ工業との合弁会社として設立されました。主にBセグメント以下のコンパクトカーを製造・販売しており、マレーシア国内市場で大きな存在感を示しています。

概要

1993年、プロトンに続く第二の国産車メーカーとして「Perusahaan Otomobil Kedua（通称プロドゥア）」が設立されました。設立当初の出資比率は、UMW Corporation（38%）、ダイハツ工業（20%）、MBM Resources（20%）、PNB Equity Resources Corporation（10%）、三井物産（7%）、ダイハツ・マレーシア（5%）でした。

2001年には、プロドゥア（49%）、ダイハツ工業（41%）、三井物産（10%）の出資により、車体製造会社とエンジン製造会社を統括する持株会社「プロドゥア・オート・コーポレーション」が設立され、製造部門はダイハツの子会社となっています。

今後の展開

プロドゥアは当初、スモールカー専門メーカーとして、プロトンとの棲み分けを図っていました。しかし、2005年には両社が同じセグメントの車種を発売し、直接競合するようになりました。この競争ではプロドゥアが優位に立ち、2006年にはプロトンを抜いてマレーシア市場のトップに躍り出ました。

プロトンと同様に、プロドゥアも政府の保護政策による恩恵を受けており、国内市場への依存度が高い状況です。イギリスなど14か国にも輸出していますが、その規模は年間3,000台程度に留まっています。今後は輸出を拡大する方針で、インドネシアへの進出も計画されています。

車種一覧

プロドゥアの車種は、そのほとんどがダイハツの姉妹車です。

現行車種

マイヴィ：初代と2代目はダイハツ・ブーン/トヨタ・パッソがベースでしたが、3代目からはオリジナルデザインとなり、Bセグメントのハッチバックとして進化しました。4代目のダイハツ・シリオンもこのモデルがベースとなっています。
アルザ：初代はダイハツ・ブーンルミナス/トヨタ・パッソセッテがベースでしたが、2代目からはダイハツ・セニア/トヨタ・アバンザ/トヨタ・ヴェロッツをベースとしています。
アジア：初代はダイハツ・ミライース/トヨタ・ピクシスエポック/スバル・プレオ+が基本プラットフォームでしたが、2代目からはトヨタ・アギアをベースとしています。
ベザ：アジアをベースに再設計されたノッチバックセダンで、プロドゥア初のセダンモデルです。こちらも基本プラットフォームはダイハツ・ミライース/トヨタ・ピクシスエポック/スバル・プレオ+をベースとしており、Aセグメントクラスに準拠しています。
アルズ：ダイハツ・テリオス（3代目）をベースとしており、トヨタ自動車向けにトヨタ・ラッシュとしてOEM供給もされています。
アティバ：ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズをベースとしています。

生産終了車種

カンチル：ダイハツ・ミラ（3代目）をベースとしたモデル。
ニッパ：ダイハツ・ミラ（3代目）をベースとしたモデル。
クリサ：ダイハツ・ミラ（5代目）をベースとしたモデル。
ビバ：ダイハツ・ミラ（6代目）をベースとしたモデル。
クナリ：ダイハツ・ムーヴ（2代目）をベースとしたモデル。
ルサ：ダイハツ・ゼブラをベースとしたモデル。
クンバラ：ダイハツ・テリオス/トヨタ・キャミをベースとしたモデルで、1998年から2008年にかけて販売されました。
ノーティカ：ダイハツ・ビーゴ/トヨタ・ラッシュの同型車種で、2008年から2010年にかけて販売されました。国産車ではなく、日本からの輸入車でした。

脚注

注釈：
出典：

関連項目

ダイハツ工業

外部リンク

公式サイト
* プロドゥアUK

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