ナチュラル (映画)

映画『ナチュラル』解説

『ナチュラル』（The Natural）は、1984年に公開されたアメリカ映画で、バリー・レヴィンソンが監督を務めました。ロバート・レッドフォードが主演し、ロバート・デュヴァルなどの実力派俳優が出演しています。原作は、バーナード・マラマッドが1952年に発表した小説『ザ・ナチュラル』です。この映画のタイトルである「ナチュラル(natural)」は、「天性の才能の持ち主」という意味を持ちます。

ストーリー

1920年代から1930年代のアメリカを舞台に、主人公のロイ・ホッブスは、若くして卓越した野球の才能を持つ男でした。しかし、不運な事件に巻き込まれ、プロの道に進むことができませんでした。それから時が経ち、35歳になったロイは、突如として「奇跡のルーキー」としてメジャーリーグに現れます。彼の驚異的なプレーと、数々の困難を乗り越えていく姿は、多くの人々に感動を与えます。

この映画は、野球というスポーツを通じて、人間の不屈の精神や夢を追い求める情熱を描いています。ロイが直面する試練や、彼を取り巻く人々との人間模様が、ドラマチックに展開されます。

キャスト

ロイ・ホッブス: ロバート・レッドフォード

その他、ロバート・デュヴァルなどが出演。

日本語吹替版

テレビ朝日版: 1989年3月5日に『日曜洋画劇場』で初放送されました。声の出演には、幹本雄之、村山明、秋元羊介などが名を連ねています。演出は蕨南勝之、翻訳はたかしまちせこ、調整は遠西勝三が担当しました。

ソフト版: 石井隆夫、中田和宏、松本大、星野充昭、後藤敦、花田光、古田信幸、西宏子、柳沢栄治、藤巻恵理子、岡和男、出口佳代、高森奈緒、土屋実紀らが声優として参加しています。演出は春日一伸、翻訳は前田美由紀、制作はACクリエイトが担当しました。

作品の評価

批評家によるレビュー

Rotten Tomatoes: 44件のレビューに基づき、82%が高評価で、平均点は10点満点中7.10点です。批評家の一致した見解は、「感傷的すぎるところもあるが、『ナチュラル』はたまらなく魅力的な古典的名作であり、アメリカの国民的娯楽の真摯な証でもある」と評しています。

Metacritic: 19件のレビューに基づき、平均点は100点満点中61点です。高評価が10件、賛否両論が9件、低評価はありません。

受賞歴

第57回アカデミー賞に以下の部門でノミネートされました。

助演女優賞：グレン・クローズ

撮影賞：キャレブ・デシャネル

美術賞：アンゲロ・グラハム、メル・ボーン、ジェームズ・M・ムラカミ、スピード・ホプキンス、ブルース・ワイントロープ

作曲賞：ランディ・ニューマン


第42回ゴールデングローブ賞では、助演女優賞にキム・ベイシンガーがノミネートされました。

関連情報

ブレット・ハート: カナダ出身のプロレスラーであるブレット・ハートが、マイクパフォーマンスで使用する「現在、過去、未来においても俺が最高だ」というフレーズは、本作のセリフから引用されています。

外部リンク

ナチュラル - allcinema
ナチュラル - KINENOTE
The Natural - オールムービー（英語）
The Natural - IMDb（英語）
The Natural - Rotten Tomatoes（英語）

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