ナッソー (強襲揚陸艦)

USS Nassau (LHA-4)

USS Nassau (LHA-4)は、アメリカ海軍に所属する揚陸艦であり、タラワ級強襲揚陸艦の第4隻目です。その艦名は、アメリカ独立戦争において大陸海兵隊が2度にわたりニュープロビデンス島のナッソーを襲撃したことに因んでいます。この艦の歴史は1973年に始まり、現在では海軍の重要な一翼を担っています。

艦の建造と就役

ナッソーの起工は1973年8月13日にミシシッピ州のパスカグーラにあるインガルス造船所で行われました。そして1979年7月28日に就役しました。艦は、特に海兵隊の作戦において、揚陸能力を発揮するために設計されており、強力な支援を提供できるようになっています。

設備と構造

ナッソーは、海兵隊の一個両用戦大隊とその装備を搭載できる能力があるため、非常に重要な艦です。艦内には1,400のコンパートメントが整備され、9基のエレベーターと2基の垂直コンベアを備えています。主機としては、アメリカ海軍で最大の2基のボイラーを装備しており、これによって1時間あたり400トンの蒸気を発生させ、140,000馬力という強力な出力を実現しています。

ナッソーの発電システムは14MWを生成し、艦艇内に必要な電力を供給します。また、艦には2万トン以上の鋼材や3000トン以上のアルミニウム、さらに600kmを超える電線と130km以上の配管が使用されるなど、非常に多くの資材が組み込まれています。

医療設備と支援機能

ナッソーは300床を持つ救護室や4つの治療室、3つの歯科治療室を装備しており、艦内の乗員や海兵隊員の健康管理にも配慮されています。これらの医療施設は、特に多様な任務に対応できるように設計されています。

歴史的な運用

1984年2月、ナッソーはベイルート海兵隊司令部爆破事件から僅か4ヶ月後に第24海兵揚陸部隊を乗せてベイルートに展開しました。これは、艦が持つ揚陸能力と迅速な展開能力が求められる重要な任務でした。

まとめ

USS Nassauは、アメリカ海軍の揚陸艦の中でも特に注目すべき存在であり、その船体設計と能力により、現代の軍事作戦において重要な役割を果たしています。今後もその運用が期待されています。

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