ナトマ・ベイ (護衛空母)

ナトマ・ベイ (USS Natoma Bay) の概要

ナトマ・ベイ（USS Natoma Bay, CVE-62）は、アメリカ海軍が運用する護衛空母であり、カサブランカ級航空母艦の中では第8艦にあたります。この艦名は、アラスカ州にあるナトマ湾に由来しています。

艦歴

ナトマ・ベイの起工は1943年1月17日、ワシントン州バンクーバーのカイザー造船所で始まりました。1943年1月22日に海事委員会がこの船を護衛空母に改装することを決定し、7月20日にイギリス大使夫人レディ・ハリファックスによって進水、10月14日に艦長ハロルド・L・ミードゥの指揮のもとで就役しました。

1944年前半の活動

ナトマ・ベイはカリフォルニアでの訓練を終え、1944年1月3日までサンディエゴとハワイの間で航空機を輸送しました。輸送任務の後は、真珠湾に向かい、その後マーシャル諸島への攻撃に参加しました。特に、1月31日から2月7日にはマジュロの確保をサポートし、続いて様々な航空作戦を展開しました。

その後、ナトマ・ベイは3月にエスピリトゥサント島に到着し、カビエンへの空襲を行い、続く作戦では日本軍に対し圧力をかけます。4月にはアイタペの戦いやホーランジアの戦いの支援を行い、ここでも空中支援を担当しました。

フィリピンでの活躍

ナトマ・ベイは9月に真珠湾へ戻り、その後フィリピンの戦いに向けて出撃しました。10月にはレイテ島の戦いに参加し、航空機による支援を行いました。10月25日にはタフィ2の旗艦として日本艦隊と交戦し、様々な攻撃を受けつつも数多くの敵艦に攻撃を成功させました。

1945年の活動

1945年に入ると、ナトマ・ベイはルソン島の戦いや硫黄島の戦いに参加し、各種航空作戦を展開しました。特に2月19日には上陸部隊の支援を行い、多数の任務を果たしました。さらに沖縄戦においても重要な役割を担い、さまざまな航空ミッションに参加しました。

しかし、6月7日には敵特攻隊の攻撃を受け、艦艇に直接的な被害が出ました。しかし、乗員の奮闘によってさらなる攻撃は防がれました。

戦後

戦後は修理が行われ、最終的にはフィリピンからの復員兵をカリフォルニアへ輸送する任務にも従事しました。1946年にはノーフォークに到着し、その後退役しました。ナトマ・ベイは総じて第二次世界大戦において7つの従軍星章を受章しています。

この艦はその特異な歴史とともに、当時の海軍力を支える重要な役割を果たしました。

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