ナンバ壱番館

ナンバ壱番館の概要

「ナンバ壱番館」は、1999年10月7日から2004年3月まで朝日放送が配信した深夜バラエティ番組です。放送は毎週木曜日の23:27から翌0:27まで行われ、後に放送時間が若干変更されました。司会を務めたのは、今田耕司さんと東野幸治さん。ナレーションは畑中フーさんが担当していました。

この番組の企画は、毎回メインゲストを迎え、そのゲストに関連する芸人や著名人と共に、過去の活動を振り返るものでした。再現VTRを使用しながら、その芸人のルーツや成り立ちを探るスタイルが特徴的で、視聴者にとっては新たな視点で芸人を知るきっかけとなりました。

初回のゲストは池乃めだかさんで、彼はそのまま語り部としてレギュラー参加することになりました。収録は、大阪のなんばグランド花月内にあるNGKホールで行われており、吉本興業が制作を担当していました。そのため、最初は吉本所属の芸人に焦点が当たっていましたが、番組が長く続くにつれ、関西に縁のあるさまざまな著名人にゲストの幅が広がりました。

また、芸人が再現VTRの登場人物を演じる際、そのキャラクターが別の回にも登場することが多かったため、視聴者はストーリーの一貫性を楽しむことができました。しかし、途中からは吉本興業だけでなく、幅広いジャンルの芸人が招かれるようになり、関西だけでなく関東や他地域からも様々なタレントがゲストとして出演するケースが増えていきました。これにより、番組の内容はより多様性に富むものとなりました。

最終回の直前には、ビートたけしさんが登場し、その知名度と影響力を改めて示しました。また、松竹芸能の芸人も、意外にも吉本のスタジオであるNGKに登場することがあり、観客には新たな驚きが提供されました。

「ナンバ壱番館」は、元々月亭八方さんが司会を務めた『八方の楽屋ニュース』から受け継がれる形でスタートしました。新たな司会者として今田耕司さんと東野幸治さんが挑む際には、八方師匠からの意見も考慮に入れ、「つまらなくなった」と言われたくないという気持ちを明らかにしました。これは朝日放送の社史にも記載されている重要なエピソードです。

この番組は近畿広域圏での放送にとどまらず、名古屋テレビなどでも遅れネットされて視聴者を増やしましたが、2004年3月に番組は打ち切られることになりました。これは朝日放送の新社屋への移転準備に伴うもので、再現VTRの撮影場所であったABC公館前のABC別館が取り壊されることが原因でした。

スタッフ

番組の制作に関わった主なスタッフは以下の通りです。

• - 構成: 大工富明、萩原芳樹、前田政二、長谷川朝二
• - スタッフ協力: アイ・ティ・エス、JAWS
• - 制作協力: 吉本興業
• - 制作著作: ABC

このように「ナンバ壱番館」は、関西の芸人たちの魅力を再発見するための貴重な番組であり、文化的な影響を残しました。

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