ニコラ・レグロッターリエ

ニコラ・レグロッターリエは、1976年10月20日、イタリアのジョイア・デル・コッレに生まれました。元イタリア代表のサッカー選手で、現役時代のポジションはディフェンダーでした。現在はサッカー指導者として活躍しています。

キエーヴォでの躍進

2001年から2003年、レグロッターリエはルイジ・デルネーリ監督率いるキエーヴォで頭角を現し、その活躍は「ミラクル・キエーヴォ」の一翼を担いました。当時は、アレッサンドロ・ネスタの後継者として将来を嘱望されるほどの注目を集めました。

ユヴェントスでの挑戦と挫折

2003年、マルチェロ・リッピ監督が指揮するユヴェントスFCへ移籍を果たしましたが、チームの戦術に馴染むことができず、自身の調子も低下。クラブの失点が増加したことで、批判の対象となってしまいました。翌年、ファビオ・カペッロ監督の下でも信頼を得ることができず、ボローニャFCへのレンタル移籍を余儀なくされました。しかし、ボローニャではわずか9試合の出場に終わり、クラブも降格するという二重の苦杯を舐めました。

2005年には、ACシエーナへレンタル移籍。翌年、ディディエ・デシャン監督が就任したユヴェントスに復帰します。カルチョポリの影響でクラブがセリエBに降格し、ファビオ・カンナヴァーロやリリアン・チュラムといった主力がチームを離れたことで、再び出場機会を得ることになりました。対戦相手のレベルが下がったとはいえ、一定の活躍を見せ、セリエA復帰に貢献しました。

クラウディオ・ラニエリ監督が就任した2007年もユヴェントスに残留。ジョルジュ・アンドラーデやドメニコ・クリッシトが加入しましたが、アンドラーデの長期離脱とクリッシトの期待外れにより、レギュラーとしての地位を確立するきっかけとなりました。2008年には、ジョルジョ・キエッリーニの負傷や他のレギュラー選手の不調も重なり、5年ぶりに代表に招集されました。この2007-08シーズン、クラブはリーグ2位タイとなる失点数に抑え、レグロッターリエの活躍は高く評価されました。

2009年には、FIFAコンフェデレーションズカップ2009の代表メンバーに選出され、自身初の国際トーナメント出場を果たしました。しかし、イタリア代表はグループステージで敗退。ユヴェントスでは、監督がチロ・フェッラーラに交代し、カンナヴァーロが再加入したことで、レグロッターリエはCBの3番手という立場になりました。しかし、カンナヴァーロは年齢によるコンディション調整が必要だったため、キエッリーニやカンナヴァーロとポジションを分け合う形で出場機会を得ました。この状況は、当時のイタリア代表のCB陣と全く同じ構図でした。33歳で迎えた2010年ワールドカップ南アフリカ大会の選手選考では、若手のサルヴァトーレ・ボッケッティとレオナルド・ボヌッチにポジションを奪われ、23人の登録メンバーから外れ、自身初のワールドカップ出場は叶いませんでした。

ミランへの移籍と指導者としての道

2011年1月31日、出場機会を求めてACミランへ移籍。しかし、移籍直後に故障してしまい、結局1試合の出場にとどまりました。同年8月30日にカルチョ・カターニアへ移籍しました。

2013-14シーズンを最後に現役を引退し、FCバーリ1908のユースチームの監督に就任しました。2015-16シーズンからは、レガ・プロのSSアクラガス・チッタ・デイ・テンプリの指揮官に就任しましたが、クラブは下位に沈み、2016年1月17日に辞任しました。2017年1月からは、カリアリ・カルチョのアシスタントコーチを務めましたが、10月17日のマッシモ・ラステッリ監督解任に伴い退団しました。

エピソード

イタリア南部のバーリ県出身でありながら、子供の頃はACミランのファンであったと告白しています。憧れの選手は、レアル・マドリー時代のフェルナンド・レドンドで、かつては守備的MFとして成功を目指していたことが伺えます。2006年からは、プロテスタント系の宗教団体「キリストのアスリート」に入信し、それ以降は以前よりもサッカーに打ち込めるようになったと語っています。

タイトル

モデナ

セリエC1：2000-01
スーペルコッパ・ディ・レガ・ディ・セリエC：2001

ユヴェントス

スーペルコッパ・イタリアーナ：2003
セリエB：2006-07

ミラン

セリエA：2010-11

外部リンク

Nicola Legrottaglie - player profile Transfermarkt
* Nicola Legrottaglie - manager profile Transfermarkt

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