バーリ県

バーリ県（Città metropolitana di Bari）

バーリ県は、イタリア共和国プッリャ州に属する県級行政区画です。県都はプッリャ州の州都でもあるバーリ市です。2015年1月1日に従来の県（Provincia）から大都市圏（Città metropolitana）に移行しましたが、本稿では便宜上、旧県（Provincia di Bari）と新設された大都市圏（Città metropolitana di Bari）を合わせて「バーリ県」として扱います。

地理

バーリ県はプッリャ州の中央部に位置し、北東側はアドリア海に面しています。周辺の県としては、南東にブリンディジ県、南にターラント県、南西にマテーラ県（バジリカータ州）、西にポテンツァ県（バジリカータ州）、北西にバルレッタ＝アンドリア＝トラーニ県が隣接しています。

主要な都市

2001年の国勢調査によると、バーリ県内には人口3万人を超える都市が複数存在します。主な都市としては、県都であるバーリ（約28万人）を筆頭に、アルタムーラ（約6.3万人）、モルフェッタ（約6.2万人）、ビトント（約5.2万人）、コラート（約4.4万人）、グラヴィーナ・イン・プーリア（約4.1万人）、モノーポリ（約3.7万人）、モドゥーニョ（約3.6万人）などが挙げられます。

行政区画

バーリ県には、41のコムーネ（基礎自治体）が所属しています。2009年には、県北西部に位置していたバルレッタ、アンドリア、トラーニなどの7つのコムーネが県から離脱し、フォッジャ県の一部のコムーネと合併して、新たにバルレッタ＝アンドリア＝トラーニ県が編成されました。

主要なコムーネ（人口上位10位）は以下の通りです（2011年1月1日現在）。

文化・観光

バーリ県には、世界遺産に登録されている「アルベロベッロのトゥルッリ」があります。この独特な建築様式を持つ家々は、多くの観光客を魅了しています。

スポーツ

サッカーは県内で非常に人気のあるスポーツです。ASバーリは、県都バーリを本拠地とするプロサッカークラブで、セリエB（2部リーグ）に所属しています。

交通

県内には、バーリ空港があり、国内外からのアクセスを支えています。この空港は、プッリャ州の主要な玄関口の一つとなっています。

人物

バーリ県は、数多くの著名な人物を輩出してきました。音楽家では、18世紀の作曲家ニコロ・ピッチンニ（バーリ生まれ）、指揮者のニコラ・ルッチ（バーリ生まれ）、フランコ・カラッチオーロ（バーリ生まれ）、テノール歌手のピエロ・デ・パルマ（モルフェッタ生まれ）などがいます。また、歌手、作曲家、俳優、政治家として活躍したドメニコ・モドゥーニョ（ポリニャーノ・ア・マーレ生まれ）も有名です。その他、プロボクサーで俳優のビト・アンツォフェルモ（パーロ・デル・コッレ生まれ）、F1ドライバーのヴィタントニオ・リウッツィ（ロコロトンド生まれ）、サッカー選手のアントニオ・カッサーノ（バーリ生まれ）など、多岐にわたる分野で活躍する人物がいます。

関連項目

イタリアの県の一覧

外部リンク

バーリ県公式サイト（イタリア語）

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