ニコ・モンターニョ

ニコ・モンターニョのプロフィール

ニコ・モンターニョ（Nicco Montaño）は、1988年12月16日生まれのアメリカ合衆国出身の女性総合格闘家で、アリゾナ州アパッチ郡ルカチュカイで育ちました。彼女は現在、ジャクソン・ウィンクMMAに所属しており、2017年にはUFC世界女子フライ級の初代チャンピオンになったことで広く知られています。

育ちと初期のキャリア

モンターニョはナバホ族とチカソー族というアメリカ先住民族の血を引いており、またヒスパニックのルーツも持つ多文化的な背景を持っています。彼女の父親はボクシングのトレーナーであり、その影響で彼女は幼少期からボクシングに親しんでいました。以降、彼女はブラジリアン柔術にも取り組み始め、2013年から本格的に総合格闘技のトレーニングを開始しました。2015年にはKing of the Cageでプロデビューを果たし、翌年には女子フライ級のタイトルを獲得しています。

The Ultimate Fighterへの参加

2017年8月、モンターニョはリアリティ番組「The Ultimate Fighter」シーズン26に参加しました。コーチには同じくUFCファイターのジャスティン・ゲイジーが名を連ねています。当初はランキング16人中14位と低い評価を受けていましたが、初戦で元UFCファイターのローレン・マーフィーを3-0の判定で下すと、続く準々決勝や準決勝でも勝利を収め、決勝進出を果たしました。

UFCでの成功

2017年12月1日、モンターニョは「The Ultimate Fighter 26 Finale」でのUFC世界女子フライ級王座決定戦でロクサン・モダフェリと対戦しました。この試合は3-0の判定勝ちという結果で、彼女はみごと初代王者に輝きました。この試合には「ファイト・オブ・ザ・ナイト」のタイトルも贈られました。

しかし、以降の試合では運命が変わります。2018年9月8日に予定されていたUFC 228のタイトルマッチでは、モンターニョが減量による腎不全で病院に搬送され、試合がキャンセルされました。その後、彼女は怪我や病気を理由に防衛戦を何度もキャンセルせざるを得ませんでした。結果的に、同大会の公開計量後に彼女は世界女子フライ級王座を剥奪されることとなりました。

さらに、2019年にはUSADAの検査でオスタリンの陽性反応が出たため、半年間の出場停止処分が科せられました。その影響を受け、2019年7月のジュリアナ・ペーニャとの試合では判定負けを喫し、以降も体重超過や怪我で数回の試合がキャンセルされ続けました。最終的に、2021年8月3日にUFCからリリースされることとなりました。

戦績と獲得タイトル

モンターニョの戦績には以下のようなタイトルが含まれています：

• - 2015年に獲得したFTW女子バンタム級王座
• - 2016年のKOTC女子ジュニアフライ級王座
• - 2017年のThe Ultimate Fighter 26女子フライ級トーナメント優勝
• - 初代UFC世界女子フライ級王座（2017年）

また、彼女はブラジリアン柔術の紫帯も取得しており、UFCファイト・オブ・ザ・ナイトは1回受賞しています。

結論

ニコ・モンターニョは、力強い競技者であると同時に、様々な困難を乗り越えてきた闘士です。彼女のキャリアは成功と挫折の両方を含んでおり、その闘志は多くのファンに感動を与えています。未来に向けて、彼女がどのように再起するかが注目されます。

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