UFC 228

UFC 228: 熱戦とドラマが交錯した一夜

2018年9月8日、テキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターは、熱狂的な格闘技ファンで埋め尽くされた。UFC 228、そのメインイベントは、王者タイロン・ウッドリーと挑戦者ダレン・ティルによるUFC世界ウェルター級タイトルマッチ。この注目の対決を含む、数々のスリリングな試合が繰り広げられた大会となった。

王者の貫録、ウッドリーの防衛成功

メインイベントでは、王者ウッドリーが、挑戦者ティルを相手に、高い技術と経験を見せつけた。2ラウンド4分19秒、ダースチョークによる一本勝ちで、4度目の防衛に成功。ウッドリーの鉄壁のディフェンスと、隙を突く鋭い攻撃は、観客を魅了した。この勝利により、ウッドリーはウェルター級の頂点に君臨し続けた。

熱戦が続いたアンダーカード

メインカード以外にも、多くの白熱した試合が展開された。特に注目を集めたのは、アイリーン・アルダナとルーシー・プディロヴァによる女子バンタム級マッチ。両選手とも激しい打ち合いを展開し、ファイト・オブ・ザ・ナイトに輝いた。判定の結果、アルダナが勝利を収めたが、その試合内容の素晴らしさは多くのファンの記憶に刻まれた。

ジェシカ・アンドラージは、1ラウンド1分58秒、右フックによる鮮やかなKO勝利を収め、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞。圧倒的な強さで相手をねじ伏せたそのパフォーマンスは、会場全体を沸かせた。

また、アルジャメイン・スターリングが膝十字固めで勝利したり、ジェフ・ニールが左ハイキックでKO勝ちを収めるなど、数々の劇的なフィニッシュが観客を興奮させた。各階級で実力者たちがしのぎを削り、会場の雰囲気は最高潮に達した。

試合結果詳細

以下に、UFC 228の全試合結果を詳細に記す。

アーリープレリム

第1試合 フライ級：○ ジャレッド・ブルックス vs. × ロベルト・サンチェス (判定2-1)
第2試合 女子バンタム級：○ アイリーン・アルダナ vs. × ルーシー・プディロヴァ (判定2-1) ※ファイト・オブ・ザ・ナイト
第3試合 ライト級：○ ジム・ミラー vs. × アレックス・ホワイト (1R 1:29 リアネイキッドチョーク)
第4試合 ウェルター級：○ ディエゴ・サンチェス vs. × クレイグ・ホワイト (判定3-0)

プレリミナリーカード

第5試合 ミドル級：○ ダレン・スチュワート vs. × チャールズ・バード (2R 2:17 TKO)
第6試合 ウェルター級：○ ジェフ・ニール vs. × フランク・カマチョ (2R 1:23 KO)
第7試合 バンタム級：○ アルジャメイン・スターリング vs. × コーディー・スタマン (2R 3:42 膝十字固め)
第8試合 女子ストロー級：○ タチアナ・スアレス vs. × カーラ・エスパルザ (3R 4:33 TKO)

メインカード

第9試合 ウェルター級：○ アブドゥル・ラザク・アルハッサン vs. × ニコ・プライス (1R 0:43 KO)
第10試合 バンタム級：○ ジミー・リベラ vs. × ジョン・ドッドソン (判定3-0)
第11試合 フェザー級：○ ザビット・マゴメドシャリポフ vs. × ブランドン・デイビス (2R 3:46 膝十字固め)
第12試合 女子ストロー級：○ ジェシカ・アンドラージ vs. × カロリーナ・コバケビッチ (1R 1:58 KO) ※パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
* 第13試合 UFC世界ウェルター級タイトルマッチ：○ タイロン・ウッドリー vs. × ダレン・ティル (2R 4:19 ダースチョーク) ※パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト

ファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト受賞者には、それぞれ5万ドルのボーナスが授与された。

UFC 228は、記憶に残る名勝負の数々が生まれた、忘れられない一夜となった。

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