ニセイチャロマップ岳

ニセイチャロマップ岳は、北海道上川郡上川町と紋別郡遠軽町に跨る、標高1,760mの山です。

概要

石狩山地の中でも北大雪に属し、その最奥部に位置します。北東方向に伸びる尾根には支湧別岳が連なっています。一般的には国土地理院の地形図には記載されていませんが、一部の登山愛好家の間ではその存在が知られています。

山名の由来

山名は、南西側を流れるニセイチャロマップ川から取られています。この川の名前はアイヌ語に由来し、「nisey-char-oma-p（断崖・口・そこにある・もの）」が語源とされています。ここで言う「断崖」とは層雲峡を指し、ニセイチャロマップ川は層雲峡の上流側の起点である大函で石狩川に合流します。つまり、ニセイチャロマップ岳は、層雲峡を源流とする川の名前を持つ山、ということになります。

登山について

ニセイチャロマップ岳には、整備された登山道はありません。一般的には、北西側の支湧別川支流である石ノ沢川から登られることが多いようです。最初はペンケ支湧別林道を利用できますが、林道を離れると、岩が多い沢登りや、深い藪漕ぎを強いられることになります。そのため、登山には相応の体力と経験が必要です。明確なルートがないため、地図読みの能力や、悪路を突破する技術も求められます。登山計画をしっかりと立て、装備を万全にして臨む必要があります。

ニセイチャロマップ岳は、手付かずの自然が残る、静かな山旅を楽しみたい登山者にとって魅力的な山と言えるでしょう。しかし、同時に、遭難のリスクも伴うため、慎重な準備と注意が必要です。

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