ニック・ソラック

ニコラス・ブレイク・ソラック：多球団を渡り歩くユーティリティ内野手

ニコラス・ブレイク・ソラック（Nicholas Blake Solak, 1995年1月11日 - ）は、アメリカ合衆国イリノイ州出身のプロ野球選手（内野手）。右投右打。現在はMLBのピッツバーグ・パイレーツ傘下に所属し、メジャー昇格を目指している。

プロ入りとヤンキース傘下時代

2016年のMLBドラフトでニューヨーク・ヤンキースから2巡目（全体62位）で指名され、プロのキャリアをスタートさせた。A-級スタテンアイランド・ヤンキースでプロデビューを果たし、64試合で打率.321、3本塁打、25打点、8盗塁と好成績を残した。

2017年には、A+級タンパ・ヤンキースとAA級トレントン・サンダーでプレーし、130試合で打率.297、12本塁打、53打点、14盗塁を記録し、着実にステップアップを果たした。

レイズ、レンジャーズ時代

2018年2月には、三角トレードでタンパベイ・レイズへ移籍。AA級モンゴメリー・ビスケッツで126試合に出場し、打率.282、19本塁打、76打点、21盗塁と、持ち前の打撃センスと走塁技術を見せつけた。

2019年はAAA級ダーラム・ブルズで開幕を迎え、シーズン途中の7月にはテキサス・レンジャーズへトレードで移籍。AAA級ナッシュビル・サウンズへ配属された。同年8月にはメジャー契約を結び、ロサンゼルス・エンゼルス戦でメジャーデビューを果たした。この年メジャーでは33試合に出場し、打率.293、5本塁打、17打点、2盗塁を記録した。

2020年は新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなる中、左翼手、二塁手、中堅手など複数のポジションをこなすユーティリティ性を見せ、58試合に出場した。

2021年は開幕から正二塁手として起用され、127試合に出場。打率.242ながらも、初の二桁本塁打となる11本塁打、49打点を記録した。

2022年は不振のため、マイナー降格も経験。9月には右足を骨折し、メジャーでの出場は35試合にとどまった。

移籍を繰り返す

2022年11月にはシンシナティ・レッズへトレードで移籍したが、2023年のスプリングトレーニングで結果を残せず、DFAとなった。

その後、シアトル・マリナーズ、シカゴ・ホワイトソックス、アトランタ・ブレーブス、デトロイト・タイガースと、2023年シーズン中に次々と移籍を繰り返した。ブレーブスでは一時メジャー昇格を果たすも、定着には至らなかった。

2024年はシアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングにも参加したが、メジャー昇格は果たせず、FAとなった。

パイレーツ傘下へ

2024年12月、ピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約。2025年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになり、AAA級インディアナポリス・インディアンスに配属された。再びメジャーの舞台を目指し、日々の練習に励んでいる。

プレースタイル

ソラックは、内外野をこなせるユーティリティプレイヤーであり、シュアな打撃が持ち味。2019年には、内外野の複数ポジションを守れる器用さを評価する声もあった。マイナーリーグでは、二塁手としての出場が多い。

長打力は平均レベルだが、塁に出塁してからの走塁にも期待できる。

今後の活躍に期待したい。

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