ニッケコルトンプラザ

ニッケコルトンプラザは、千葉県市川市鬼高に位置する大型ショッピングセンターです。核店舗としてダイエーいちかわコルトンプラザ店があり、地域住民にとってなくてはならない存在となっています。この施設は、日本毛織（ニッケ）中山工場の跡地に建設されたため、施設名に「ニッケ」の名が冠されています。総武本線沿線では最大級のショッピングセンターであり、その店舗面積は50,000平方メートルを超えます。

歴史と変遷

ニッケコルトンプラザの歴史は、1920年に操業を開始した日本毛織中山工場に遡ります。工場閉鎖後、この広大な跡地を再開発する計画が持ち上がり、1988年に現在のニッケコルトンプラザが誕生しました。当初、ダイエーの他にイトーヨーカ堂や西友も核店舗としての出店を検討していましたが、最終的にダイエーとプランタン（後のダイエー）が核店舗として出店することになりました。しかし、計画当初の店舗規模が大きすぎるとの反発を受け、店舗面積を縮小するなど、紆余曲折を経て現在の形に至っています。

開業当初は首都圏でも有数の大規模ショッピングセンターとして注目され、多くの視察者が訪れました。核店舗のプランタンは後にダイエーに転換し、2014年にはダイエー直営売り場がリニューアルされ、新業態の「フードスタイルストア」の試験店舗となりました。

施設概要

ニッケコルトンプラザは、センターモール、ウエストモール、イーストモールの3つのブロックに分かれており、それぞれ特色のある店舗が並んでいます。駐車場も赤、黄、緑のゾーンに分かれており、広大な敷地に対応しています。

イーストモール: 1994年に増設され、トイザらス、ユニクロ、ABCマート、MUJIなど、ファミリー層に人気の店舗が集まっています。2009年のリニューアルにより、センターモール3階からのアクセスも可能になりました。
センターモール: 核店舗であるダイエーいちかわコルトンプラザ店やニトリ、ノジマ、コナミスポーツクラブ、ロフト、有隣堂など、幅広い世代が利用する店舗が並びます。
ウエストモール: 1999年に増設され、TOHOシネマズ、GUなどがあります。映画館は、かつてヴァージンシネマズとして開業し、関東で最初の店舗でした。

ニッケ鎮守の杜

敷地内には、「おりひめ神社」と「手仕事の庭」からなる「ニッケ鎮守の杜」があります。この場所では、毎年10月に野外クラフト展「工房からの風」が開催され、多くの人々が訪れます。「工房からの風」は、メセナアワードの大賞を受賞するなど、文化的な活動も高く評価されています。

おりひめ神社: 昭和初期に建立された神社で、天照大神が祀られています。歴史ある社殿は、地域の信仰を集めています。
* 手仕事の庭: 繊維や染色に用いられる植物が栽培されており、収穫された植物はワークショップなどにも活用されています。

TOHOシネマズ市川コルトンプラザ

ウエストモール3階にあるシネマコンプレックスで、9つのスクリーンを有しています。かつてはヴァージンシネマズとして開業し、全スクリーンがTHX認定を受けていましたが、現在はTOHOシネマズとして運営されています。

コルトン盆踊り

毎年8月に開催される「コルトン盆踊り」は、地域住民に親しまれているイベントです。オリジナル曲「えいやさコルトン」に合わせて踊る盆踊りは、夏の風物詩となっています。

ニッケコルトンプラザ通り

ニッケコルトンプラザの西側を走る市道は、「ニッケコルトンプラザ通り」と名付けられており、施設へのアクセス路として利用されています。

アクセス

本八幡駅北口から無料送迎バスが運行されており、公共交通機関でのアクセスも便利です。かつては京成バスも乗り入れていましたが、現在は市川市コミュニティバスが近隣の科学館に乗り入れています。

ニッケコルトンプラザは、ショッピングだけでなく、文化や交流の場としても地域に貢献している施設です。

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