ニノミヤ

株式会社ニノミヤの歴史と展開

株式会社ニノミヤ（英: Ninomiya Limited.）は、大阪府大阪市浪速区に本社を構え、かつて家電量販店を運営していた企業です。日本橋地域を中心に、家電だけでなくホビー商品にも手を広げていました。ニノミヤは、同じく日本橋に本社を置く上新電機と共に「日本橋の雄」と称され、ピーク時には近畿一帯や岡山県に20を超える店舗を展開していました。

経済の変化と影響

1990年代以降、バブル経済の崩壊に伴い消費が低迷し、コジマやヤマダ電機といった関東の大手家電量販店が関西市場に進出してきました。また、上新電機やミドリ電化などの競合が成長を遂げる中で、ニノミヤの売上も減少に向かいました。これに対抗するため、郊外や新たな地域に店舗を拡大する努力をしましたが、出店コストがかさみ、経営状況は一層厳しくなっていきました。

2005年1月、モルガン信託銀行が大阪地方裁判所に会社更生法を申請。ニノミヤの負債総額は約280億円という深刻なものとなりました。その後の再建策では、日本橋地域の3店舗に経営資源を集中させることが決定されました。そして、支援を受けて日本橋本店を改装し、顧客がゆったりと商品を選べる環境を整えましたが、残念ながら売上は回復しませんでした。結局、家電量販店からの撤退を余儀なくされました。

運営の変化と店舗の譲渡

家電から撤退後は日本橋本店のみを残し、ホビー商品や電子部品を扱う店に特化しました。しかし、2007年5月16日にはホビー商品部門のHOBIXが営業を終了し、その後6月には電子部品販売も終了されることが発表されました。結局、2008年1月には法人として解散に至りました。

企業の沿革

• - 1945年: 二宮荘吉が大阪の日本橋で電子パーツの卸商として創業します。
• - 1947年11月: 法人改組し、株式会社二宮無線電機商会となる。
• - 1987年9月: 株式会社ニノミヤに社名を変更。
• - 2005年1月: モルガン信託銀行が会社更生法を申請。
• - 2006年7月: 家電販売から撤退し、ホビー商品へと特化。日本橋本店を除く他店舗も閉鎖。
• - 2008年1月: 法人解散。

店舗の譲渡と跡地情報

ニノミヤが経営を終えた後、いくつかの店舗は他社に譲渡され、例えば京都本店はミドリ円町店へ、岡山南店はデオデオ岡南店へとなりました。また、営業終了した日本橋本店の跡地では新たにマンションや宿泊施設が建設され、その周辺には昔の看板が残る場所もあります。

ニノミヤの影響とその後

ニノミヤの元社員が運営する「パーツランド」が日本橋にオープンしましたが、2013年には経営破綻し閉店しました。様々な変遷を経て、かつてのニノミヤの店舗は新たな形で地域に息づいているのです。現在も一部の看板は残っており、往時の面影を感じることができます。

もう一度検索