ニュースバスターズ (日本のテレビ番組)

『ニュースバスターズ』は、1988年4月10日から同年9月11日までフジテレビ系列局（一部を除く）で放送されていた、フジテレビ制作の情報番組です。毎週日曜20:00 - 20:54（日本標準時）に放送され、ゴールデンタイムに生放送されるという、当時としては意欲的な試みでした。

番組概要

メインキャスターは、当時フジテレビアナウンサーであった露木茂が務めました。番組の中心となるのはニュースであり、最新の情報を視聴者に届けることを目的としていました。しかし、単なるニュースの読み上げに留まらず、独自の視点や切り口で掘り下げて解説することで、視聴者の知的好奇心に応えようとしていました。

番組開始当初は、大手新聞に「ドン・キホーテ宣言」というキャッチフレーズと共に、番組の意気込みを綴った広告が掲載されました。これは、既存のニュース番組のあり方に挑戦し、新たな情報番組の形を追求する姿勢を示すものでした。

また、番宣CMは、当時大人気であったドラゴンクエストシリーズのパロディとして制作されました。『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の冒険の旅や戦闘のテーマの冒頭部分、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のこの道わが旅の締め部分に当たるファミコンBGMが使用されるなど、遊び心溢れる演出が話題を呼びました。このCMは、幅広い層にアピールし、番組への注目度を高めることに貢献しました。

出演者

露木茂（当時フジテレビアナウンサー）
四方義朗
猪瀬直樹
つみきみほ

スタッフ

番組は、以下の制作協力会社とフジテレビの共同制作によって支えられていました。

制作協力：共同テレビ、日本テレワーク、タキオン、フルハウス、THE WORKS
制作著作：フジテレビ

番組の評価と影響

『ニュースバスターズ』は、従来のニュース番組とは一線を画した斬新な試みでしたが、視聴率の面では苦戦し、半年という短い期間で放送終了となりました。しかし、その挑戦的な姿勢は、後の情報番組に影響を与えたと言えるでしょう。ゴールデンタイムに生放送でニュースを扱うという形式や、ニュースを多角的に掘り下げるという手法は、後の情報番組に受け継がれ、現在の情報番組の多様化に繋がっています。

また、番組宣伝におけるパロディの使用は、従来のニュース番組では考えられなかった斬新な手法であり、広告業界にも大きな影響を与えました。以降、ニュース番組の宣伝においても、ユーモアやエンターテイメント性を取り入れることが一般的になり、より多くの視聴者の関心を集めるための工夫が凝らされるようになりました。

『ニュースバスターズ』は、短命に終わった番組ではありますが、その革新的な試みは、テレビ史に名を刻むものとして記憶されるべきでしょう。

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