ニンテンドーゲームキューブメモリーカード

ニンテンドーゲームキューブメモリーカード

ニンテンドーゲームキューブメモリーカードは、ゲームキューブのゲームデータを保存するための外部記憶媒体です。ゲームの進行状況や設定などを記録し、プレイヤーは中断した箇所からゲームを再開できます。

概要・スペック

ゲームキューブ本体には、メモリーカードを挿入するためのカードスロットが2つ搭載されています。このスロットは、SDカードアダプタやゲームキューブマイクなどの周辺機器にも利用されます。

日本国内では、主に「メモリーカード59」と「メモリーカード251」の2種類が販売されました。一部のゲームソフトには「メモリーカード59」が同梱されていました。海外では、より大容量の「メモリーカード1019」が販売されていました。

重要な点として、日本版と海外版のメモリーカードはファイルシステムが異なるため、互換性がありません。それぞれの地域で販売されたメモリーカードは、対応するゲームキューブ本体でのみ使用できます。

容量

メモリーカードの名称末尾の数字は、記録可能なブロック数を表しています。1ブロックは8KB（8192バイト）で構成されています。ただし、記録媒体の容量の一部はファイルシステム用に使用されるため、実際にセーブデータとして利用できる容量は、総ブロック数から5ブロック分（40KB）を差し引いたものになります。

例えば、「メモリーカード59」の場合、59ブロックから5ブロックを引いた54ブロック（432KB）がセーブデータ用に利用できます。

サイズ

メモリーカードの物理的なサイズは以下の通りです。

幅：36mm
奥行き：40mm
高さ：7mm
質量：10g

小型で持ち運びやすく、ゲームキューブ本体に挿入して使用します。

セーブデータ

メモリーカードに記録されるセーブデータは、ファイルシステムに記録されたヘッダデータとブロックデータから構成されます。

ヘッダ

セーブデータの先頭に位置する64バイトのデータです。この部分には、セーブデータの種類や作成日時などの情報が含まれます。

ブロックデータ

セーブデータの実体となるデータです。1ブロック（8KB）の倍数で構成されます。ゲームキューブのセーブデータ管理画面で表示されるファイルサイズは、このブロックデータのサイズを指します。

備考

セーブデータのファイルサイズを8KBで割ると、必ず64バイトの余りが出ます。これは、セーブデータの構造に起因するものです。具体的には、ヘッダの64byte分が余りとして現れます。

まとめ

ニンテンドーゲームキューブメモリーカードは、ゲームの進捗を記録するために不可欠なアイテムでした。容量や互換性の違い、セーブデータの構造を理解することで、よりゲームを楽しむことができます。

異なる地域版のゲームをプレイする際には、対応するメモリーカードを準備する必要がある点に注意が必要です。

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