ネルソン・クルーズ (外野手)

ネルソン・クルーズ：不屈の努力で頂点を極めたドミニカの至宝

ネルソン・ラモン・クルーズ・マルティネス（Nelson Ramón Cruz Martinez）は、1980年7月1日、ドミニカ共和国モンテ・クリスティ州出身の元プロ野球選手です。愛称は"ブームスティック"（"Boomstick"）。これは箒柄で銃身の短いショットガンを意味します。

プロ入り前

10代の頃はバスケットボールに熱中していましたが、16歳で野球を始めました。当時、強打者モイゼス・アルーに憧れていたそうです。

プロ入り後

1998年にニューヨーク・メッツと契約し、ドミニカン・サマーリーグで3年間を過ごしました。その後、オークランド・アスレチックス、ミルウォーキー・ブルワーズを経て、2006年途中にテキサス・レンジャーズへ移籍。

レンジャーズでは、正右翼手として期待され、2009年には33本塁打を放ちオールスターにも初選出。2010年には左右のハムストリングを痛めながらも、勝負強さを見せチームをリーグ優勝に導きました。

2011年のデトロイト・タイガースとのリーグ優勝決定戦では、ポストシーズン史上最多となる1シリーズ6本塁打、13打点を記録し、シリーズMVPを受賞する大活躍。チームを2年連続のリーグ優勝に導きました。

その後、ボルチモア・オリオールズ、シアトル・マリナーズ、ミネソタ・ツインズ、タンパベイ・レイズ、ワシントン・ナショナルズ、サンディエゴ・パドレスと渡り歩き、2023年に現役を引退しました。

輝かしい実績

ネルソン・クルーズは、長年にわたりメジャーリーグで活躍し、数々の輝かしい実績を残しました。

本塁打王：1回（2014年）
打点王：1回（2017年）
シルバースラッガー賞：4回
オールスターゲーム選出：7回
アメリカンリーグリーグチャンピオンシップシリーズMVP：1回（2011年）
WBC優勝（2013年）：ドミニカ共和国代表
* WBCベストナイン（2013年）

人物

妹のネルシー・クルーズはモンテ・クリスティ州知事を務めていましたが、2025年4月8日にナイトクラブの事故で亡くなられました。

引退後

引退後はロサンゼルス・ドジャースのアドバイザーに就任しました。

プレースタイル

ネルソン・クルーズは、強打が魅力の選手でした。通算464本塁打を記録し、長打力はメジャーリーグでも屈指でした。また、勝負強く、重要な場面で数々の印象的な一打を放ちました。守備では、主に右翼手や指名打者として出場していました。

まとめ

ネルソン・クルーズは、長年にわたりメジャーリーグで活躍し、数々の輝かしい実績を残しました。その強打と勝負強さで、多くのファンを魅了しました。引退後もドジャースのアドバイザーとして、野球界に貢献しています。

まさに、不屈の努力で頂点を極めたドミニカの至宝と言えるでしょう。

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