ネルソン・リリアーノ

ネルソン・アルトゥーロ・リリアーノ・ボニージャ（Nelson Arturo Liriano Bonilla , 1964年6月3日 - ）は、ドミニカ共和国出身の元プロ野球選手（内野手）です。1999年に中日ドラゴンズに所属していました。

経歴

1982年にトロント・ブルージェイズに入団し、1987年にメジャーリーグに初昇格しました。その後、ミネソタ・ツインズ（1990年）、カンザスシティ・ロイヤルズ（1991年）、コロラド・ロッキーズ（1993年）、ピッツバーグ・パイレーツ（1995年）、ロサンゼルス・ドジャース（1997年）と渡り歩き、1998年のコロラド・ロッキーズを最後にメジャーリーグから姿を消しました。MLB通算10年間で811試合に出場し、打率.260、25本塁打の成績を残しています。

1999年にはメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズでプレーし、6月23日時点で打率.311、11本塁打、22盗塁の成績を残していました。同年6月29日に中日ドラゴンズと年俸2000万円でシーズン終了までの選手契約を結びました。入団時の年齢は35歳で、背番号は64でした。主に二塁手と三塁手を守り、外野手も守れる選手と評されており、中日は同シーズン終了まで二軍でのプレーを前提とし、レオ・ゴメスや李鍾範の負傷・不調時の保険としてリリアーノを獲得しました。リリアーノ自身は、過去に日本でプレーしたドミニカ人選手から日本のプロ野球について話を聞き、日本のプロ野球はメキシコよりもレベルが高いと認識して入団を決意したと語っています。

同年7月12日に来日し、翌13日にナゴヤドームで初練習と入団会見を行いました。17日には愛媛県東予市で行われたウエスタン・リーグの対オリックス・ブルーウェーブ戦で3番・二塁手として来日初出場し、2点本塁打を含む4打数3安打4打点の成績を残しました。7月20日までに二軍で10打数4安打の成績を残し、21日には不調だった李鍾範と入れ替わる形で一軍登録されました。同日、東京ドームで開催された対読売ジャイアンツ戦に2番・二塁手で先発出場しましたが、4打数無安打2三振と結果を残せませんでした。7月31日には再び李鍾範と入れ替わりで一軍登録を抹消され、そのまま一軍に再昇格することなく同年オフに退団し、現役を引退しました。同年12月2日付で、NPBコミッショナー事務局から自由契約選手として公示されました。

内野のユーティリティープレイヤーとして入団しましたが、当時の中日には渡邉博幸、久慈照嘉、神野純一といった控えの内野手がおり、結局出場したのは7月21日の対巨人戦1試合のみでした。

引退後はカンザスシティ・ロイヤルズ傘下のチームでコーチなどを務めています。

プレースタイル

内野のユーティリティープレイヤーとして、複数のポジションをこなせる器用さを持っていました。

詳細情報

年度別打撃成績、年度別守備成績は省略します。

記録

NPB
初出場・初先発出場：1999年7月21日、対読売ジャイアンツ17回戦（東京ドーム）、2番・二塁手として先発出場
初打席：同上、1回表にホセ・パーラから遊撃ゴロ併殺打

背番号

2 （1987年 - 1991年）
4 （1993年 - 1994年）
16 （1995年 - 1996年）
46 （1997年）
22 （1998年）
64 （1999年）

関連項目

中日ドラゴンズの選手一覧

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