ノーシン

ノーシン（Norshin）についての詳細

ノーシンは、アラクスが製造・販売する解熱鎮痛薬のブランド名であり、その歴史は1918年にさかのぼります。当時、スペイン風邪が流行していた時期に初めて市場に登場しました。ブランド名にはいくつかの由来が考えられていますが、その一つには「脳がしーんとする」という意味や、1920年代の中国の広告で「脳新」とうたわれたことがあるようです。また、神農という中国の伝説的な神をもじったという説もあります。

構成成分

ノーシンは主にアセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの三つの成分を組み合わせた「ACE処方」を使用しています。この処方は、痛みを効果的に和らげることを目的としており、特に頭痛に効果を発揮します。さらに最近では、イブプロフェンを含む製品も展開されており、ユーザーのニーズに応える形で処方が進化しています。

製品ラインアップ

現在、ノーシンには複数の製品が存在し、それぞれに特化した処方が施されています。具体的には以下のような製品が展開されています。

1. ノーシン（散剤・錠剤）: ブランドの基幹商品で、散剤と錠剤の両方があり、効果成分は共通ですが、錠剤にはエテンザミドが多く配合されています。散剤は個包装となっており、持ち運びに便利です。
2. ノーシンホワイト（細粒・錠剤）: こちらも「ACE処方」を用いた商品ですが、エテンザミドを多く配合しつつカフェインを減らしているため、服用回数に制限がある点が特徴です。
3. ノーシンAI（頭痛薬）: 2015年に発売されたこちらは、イブプロフェンとアセトアミノフェンを配合した新しいタイプの鎮痛薬です。
4. ノーシンピュア: これはイブプロフェンやアリルイソプロピルアセチル尿素等を含む製品で、最近の流行に合わせたピルケース入りで販売されています。
5. 小中学生用ノーシンピュア: 小中学生向けに調整された処方で、より安全性が高く設計されています。
6. オトナノーシンピュア: 成人向けに胃粘膜保護成分も含まれ、使いやすくシンプルなデザインが特徴です。
7. ノーシンエフ200: 最大量のイブプロフェンを含む液状カプセルタイプの製品です。
8. ノーシンアセトアミノフェン錠: アセトアミノフェンの単味製剤として新たにラインアップに加わった鎮痛薬です。

広告展開の歴史

ノーシンは昭和初期から様々なメディアで広告展開を行ってきました。「歯痛、ずつうに、ノーシン」というキャッチコピーは多くの人に知られており、新聞広告や映画、テレビ番組など多様な方法で広報を行っています。特にテレビCMは現在も続いており、商品の認知度を高めています。また、アラクス設立前の1990年までは、特にテレビ番組とのタイアップが活況でした。

ノーシンは長い歴史と信頼を築いてきた製品であり、今後もますます幅広いユーザー層のニーズに応える医薬品として発展を続けていくことでしょう。

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