ノーフォーク (重巡洋艦)

HMSノーフォーク (HMS Norfolk, 78)

HMSノーフォークは、イギリス海軍の重巡洋艦であり、カウンティ級に分類されるが、姉妹艦のHMSドーセットシャーと共にノーフォーク級とも称されることがある。艦名はイギリスのノーフォークに由来し、同名の艦としては4隻目の存在である。

艦歴

戦間期

1927年にスコットランドのフェアフィールド造船所で起工され、1928年には進水、1930年に就役を果たした。最初の任務は本国艦隊に配属され、1931年にはインヴァーゴードン反乱に関与することになる。その後、1932年から1934年にかけて西インド諸島、そして1935年からは東インド方面での任務に従事した。1938年にはシンガポールの海軍基地で竣功式に参加し、重要な艦としての地位を確立した。しかし、第二次世界大戦が勃発した際には、改装中であったため直接の戦闘には参加していなかった。

世界大戦緒戦

1939年9月の開戦と共にノーフォークは本国艦隊の第18巡洋艦戦隊に配属。この時期にはドイツ海軍の通商破壊艦を追跡しつつ、多くの損傷を修理した。1940年にはスカパ・フローでの空襲を受け、艦体に大きな損傷を負ったが、その後修理を行い新たなレーダー装備を施された。 1941年に入ると、フリータウンからの船団護衛任務をこなし、戦況が刻一刻と変化する中で重要な役割を果たした。

ビスマルク追跡

1941年5月、ドイツ海軍が北大西洋に出撃した際、ノーフォークはその追跡任務に従事することになる。デンマーク海峡において、ノーフォークは敵艦ビスマルクを発見し、轟轟たる砲撃を避けつつ情報を本国に通報した。ビスマルク部隊との接触の際には、一時友軍の艦船と誤認してしまったが、それを機に同艦に合流し、最終的にビスマルクを撃沈する功績を上げた。この戦闘でノーフォークは多くの弾を発射し、戦争の流れを大きく変えた。

北極海とその後

その後もノーフォークは多くの任務に従事し、ソ連向けの北極船団護衛にも参加した。1943年には北岬沖海戦でドイツ戦艦シャルンホルストを撃退する戦功を挙げ、戦後も重要な役割を果たした。最終的には1950年に予備艦としての地位を終え、解体された。

栄典

彼女の戦功は数多く、第二次世界大戦で多くの名誉章を受章している。これらの功績により、HMSノーフォークはイギリス海軍の重巡洋艦として不朽の存在感を示し続けることとなった。

ノーフォークはその長い艦歴の中で、数々の戦闘任務をこなし、重巡洋艦としての使命を全うした。その存在は今なお歴史の中で語り継がれている。

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