ハイアー・オクターヴ

ハイアー・オクターヴ（Higher Octave）は、1989年に設立されたアメリカ合衆国のレコードレーベルです。スムーズジャズ、ラテン音楽をはじめとするワールドミュージック、そしてニューエイジ・ミュージックといった幅広いジャンルをメインに取り扱っていました。

2003年に大手レコード会社であるEMIに買収され、EMI傘下にあったヴァージン・レコードのナラダ・プロダクションの一部となりました。設立当初はカリフォルニア州に本部を置いていましたが、この買収に伴い、ウィスコンシン州に本部を構えるナラダの中に拠点を移しています。

2006年には、EMIがブルーノート・レコードを主宰とするブルーノート・レーベル・グループを発足させました。ハイアー・オクターヴはナラダとともにこのグループの傘下に入りましたが、2007年には活動を一時停止しています。現在、レーベルとしての活動は確認されていません。

ハイアー・オクターヴは、その活動期間中に数多くの著名なアーティストを抱えていました。以下に、主なアーティストを列挙します。

アコースティック・アルケミー
アディエマス
ウィリアム・オーラ
エリック・ダリウス
オットマー・リーバート
クスコ
クリス・スフィーリス
クレイグ・チャキーコ
サード・フォース
ジミー・ソマーズ
ジム・マッカーティ
シャーヒーン&セーペア
ジョン・アンダーソン（イエス）
トム・スコット
ニール・ショーン（ジャーニー）
バケットヘッド
B-トライブ
姫神
* レ・ヌビアン

これらのアーティストたちは、ハイアー・オクターヴから作品をリリースし、それぞれのジャンルで高い評価を得ました。特に、スムーズジャズやニューエイジの分野においては、ハイアー・オクターヴは重要なレーベルとして認知されていました。

ハイアー・オクターヴは、音楽業界におけるレコード会社の役割と、その変遷を示す一例と言えるでしょう。独立系レーベルとしての設立から、大手レコード会社による買収、そして活動停止という流れは、音楽ビジネスの構造変化を反映しています。多様なジャンルの音楽を積極的に紹介した功績は、音楽ファンに記憶されています。

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