ハイエンドマスターモデル

ハイエンドマスターモデル（HMM）とは

ハイエンドマスターモデル（HMM）は、コトブキヤとタカラトミーが協同で展開する、人気玩具シリーズ『ゾイド』の1/72スケール プラモデルシリーズです。2006年11月に最初の製品であるシールドライガーが発売されて以来、従来のゾイドファンに加え、プラモデル愛好家からも高い支持を得ています。派生シリーズである『装甲巨神Zナイト』も製品化されました。

シリーズの特徴

HMMシリーズ最大の特徴は、その精密なディテールと組み立てやすさの両立です。コトブキヤがこれまで培ってきたプラモデル製造のノウハウと、まるかた氏（片平まさし）による洗練されたデザインが融合し、往年のゾイドを現代的な解釈で蘇らせています。

タカラトミー版ゾイドの特徴的な手動ギミックを可能な限り継承しつつ、HMM独自のギミックとしてゾイドコアの再現が組み込まれている点も魅力です。また、武器などを装着するためのハードポイントは、コトブキヤ製品共通の3mm径規格が採用されており、別売りのモデリングサポートグッズ（MSG）やフレームアームズなどとの互換性も高く、自由なカスタマイズが可能です。

コトブキヤ製プラモデルとして初めてABS素材を本格的に導入したシリーズでもあります。接着剤不要のスナップフィットモデルでありながら、より完成度を高めるために接着剤の使用も推奨されています。

展開の経緯

HMMシリーズは、元々トミー（現タカラトミー）向けに企画されたものでした。2000年代初頭の食玩ブームやアクションフィギュアブームを背景に、大人向けのゾイド商品として企画がスタートしました。しかし、2004年～2005年にかけてトミー側で『ゾイドフューザーズ』や『ゾイドジェネシス』といった新たなゾイド企画が立ち上がったため、HMMの企画はいったん見送られました。その後、トミーにおけるゾイド展開が縮小傾向になったことを受け、コトブキヤが企画を引き継ぐ形でHMMシリーズが実現しました。

シリーズの展開

シリーズは、シールドライガーやブレードライガーといった人気機体を中心に展開。タカラトミー版では製品化されなかったバリエーション機体や、HMMオリジナルの機体も登場しています。製品のラインナップは常に一定ではありませんが、定期的に再生産が行われています。コトブキヤ直営店では、限定商品の販売や特典の提供も行われています。

2013年12月にゴジュラスが発売された後、HMMシリーズは第一章を終え、新たに『装甲巨神Zナイト』の展開がスタートしました。しかし、2015年2月にはゾイドシリーズの再開が宣言され、デススティンガーの商品化が発表されました。

2018年には一時出荷停止の情報が流れましたが、2019年には新製品発表イベントが開催され、シリーズの展開が継続されることが発表されました。

今後の展開

HMMシリーズは、ゾイドファンだけでなく、プラモデルファンからも熱い視線を浴び続けています。今後のラインナップ拡充、更なるカスタマイズ性の向上に期待が高まっています。

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