ハイキック・エンジェルス

概要

『ハイキック・エンジェルス』は、2014年6月21日に劇場公開された日本の痛快アクション映画です。特に、リアルな格闘描写に定評のある西冬彦が原案および脚本を担当しており、彼の過去作である『ハイキック・ガール！』の流れを汲む作品と言えます。

本作の最大の特徴は、出演者の多くが実際に高い武道・格闘技のスキルを持つ「動ける女優」である点です。主演を務める宮原華音は、空手の全日本選手権で優勝した経験を持つ実力者。また、共演の川本まゆは極真空手の黒帯保持者であり、青野楓らもアクション経験豊富な女優陣です。彼女たちは撮影開始の約1年前から集中的な稽古を積み、その身体能力を限界まで引き上げて本作に臨みました。この徹底した準備により、迫力満点の生身のアクションシーンが実現しています。

物語の軸となるのは、たった5人の女子高生が、圧倒的な数である100人もの敵を相手に壮絶な乱闘を繰り広げるという、シンプルながらもエキサイティングな構図です。

主演の宮原華音は、長年の空手経験がありますが、劇中ではブルース・リーに憧れるカンフー使いの女子高生という役柄を演じるため、空手特有のフォームを中国拳法のスタイルに修正しています。これにより、彼女の蹴り技は、馴染み深い空手とは一味違う、しなやかかつパワフルな表現となっています。

ストーリー

物語は、高校のアクション映画部に所属する女子生徒たちが、自主制作映画の撮影のために使われなくなった廃校へと足を踏み入れる場面から始まります。しかし、平穏な撮影の準備は束の間、突如として大勢の男たちが学校に乱入してきます。彼らは校舎の門を閉ざし、外部との通信手段も完全に遮断してしまいます。こうして、外部から孤立し、逃げ場を失った女子高生たちは、自分たちの身を守るため、襲い来る屈強な男たちを相手に、持てる限りの格闘スキルを駆使して戦いを挑むことになります。

キャスト

本作を彩る主な出演者は以下の通りです。

• - 山波サクラ：宮原華音
• - 五十嵐フユミ：伊藤梨沙子
• - 近藤アスカ：川本まゆ
• - 春沢ミク：長島弘奈
• - 赤城マキ：青野楓
• - 田中：中谷竜
• - 小川勝広：小川勝広
• - J☆KID：なあ坊豆腐@那奈
• - 大鷹：子安慎悟
• - J☆ローズ：森下千里

スタッフ

本作の製作に携わった主なスタッフは以下の通りです。

• - 原案・脚本：西冬彦
• - 監督：横山一洋
• - アクション監督：吉田浩之
• - 音楽：浅田秀之、有木竜郎
• - 主題歌：たんこぶちん「TOUGH BOY（～TOUGH GIRL）」

この映画は、出演者たちの高い身体能力と、それを最大限に引き出すための徹底した準備、そしてリアリティを追求する製作陣のこだわりによって、見応えのあるアクションシーンが連続する作品となっています。特に、女性による本格的な格闘アクションを見たいファンにとっては必見の一本と言えるでしょう。

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