ハギノアレグリアス

ハギノアレグリアス：輝けるダートの王者

ハギノアレグリアス（Hagino Alegrias）は、2017年4月27日生まれの牡馬です。馬名の意味は冠名にスペイン語で「喜び」を組み合わせたものであり、その名に相応しい華々しい競走生活を送っています。

2018年のセレクトセールにて1600万円で落札されたハギノアレグリアスは、大きな期待を背負って2019年9月、阪神競馬場でデビュー戦を迎えます。武豊騎手を鞍上に芝1800mの新馬戦に出走しますが、結果は6着に終わりました。その後、休養に入ります。

2020年、3歳となったハギノアレグリアスはダート競走に転向。5月の京都競馬場で行われた3歳未勝利戦（ダート1800m）で初勝利を挙げると、その後も3連勝を飾るなど、ダート界の期待の星として急成長を遂げます。しかし11月、両前肢に屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされます。

4歳シーズンは全休したハギノアレグリアスですが、5歳となった2022年6月、約1年8か月ぶりにレースに復帰。オープン戦のアハルテケステークスで4着に入る健闘を見せると、10月には太秦ステークスでオープン戦初勝利を挙げます。続く重賞初挑戦となったみやこステークスでは、惜しくもアタマ差で2着に敗れましたが、その潜在能力の高さを示しました。

そして6歳シーズン。ハギノアレグリアスはさらなる飛躍を遂げます。東海ステークスで2着に敗れたものの、3月16日に行われた名古屋大賞典では、単勝1.2倍の圧倒的な支持を集め、見事重賞初制覇を達成しました。4コーナーで外に持ち出すと、内を突いたケイアイパープルとの激しい接戦を制し、アタマ差で勝利を掴み取りました。この勝利は、鞍上の川田騎手にとっても3日連続のダートグレード重賞制覇という快挙となりました。

その勢いは2024年にも続き、シリウスステークスを連覇。ダート界のトップランナーとして、その地位を不動のものとしました。

ハギノアレグリアスの血統背景にも注目です。叔父には2002年の日本ダービー馬タニノギムレット、3代母タニノシーバードの産駒には朝日チャレンジカップと北九州記念を制したタニノスイセイなど、数々の活躍馬が名を連ねています。

屈腱炎からの復活劇、数々の激戦を制してきたハギノアレグリアスのストーリーは、多くの競馬ファンを魅了し続けています。今後の活躍にも期待がかかります。

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