ハムマン (駆逐艦)

USS Hammann (DD-412)

USS Hammann (DD-412) は、アメリカ海軍のシムス級駆逐艦の一隻であり、その名は第一次世界大戦中に戦死したチャールズ・ハムマン少尉に由来しています。艦名は日本語では「ハマン」や「ハンマン」とも呼ばれます。ハムマンは、第二次世界大戦中に起こった重要な海戦、特にミッドウェー海戦において重要な役割を果たしましたが、1942年6月6日に日本海軍の潜水艦の攻撃により沈没しました。

艦歴

ハムマンは、1938年1月17日にニュージャージー州カーニーで建造が始まり、1939年に進水しました。同年8月11日に就役してからは、東海岸沖での整調や西海岸での訓練に従事しました。その後、太平洋へ進出することになりました。

太平洋での任務

真珠湾攻撃の際、ハムマンはアイスランドにありましたが、燃料と物資の補給のために急遽ノーフォークに戻り、その後、1942年1月6日にパナマ運河を経てサンフランシスコに到着しました。そして、2月25日に南太平洋に向けて出航しました。

ハムマンは3月にニューカレドニアでの訓練演習に参加し、その後も護衛任務を遂行しました。5月4日、米軍の攻撃隊がツラギ島の日本艦隊に攻撃を仕掛け、大戦果を上げました。しかし、この任務中、ハムマンは撃墜された戦闘機のパイロットを救助するという実績も残しています。

珊瑚海海戦とミッドウェー海戦

5月8日に行われた珊瑚海海戦では、ハムマンは空母レキシントンの護衛を担当し、戦闘は艦砲と航空機による攻撃で始まりましたが、レキシントンは大きな損傷を受け、最終的に放棄されることになりました。ハムマンはこの際、脱出者の救助に尽力しました。

その後、ハムマンはミッドウェー海戦に参加します。ここでは、ハムマンが空母ヨークタウンの護衛として活動しました。しかし、攻撃を受けたヨークタウンは放棄され、ハムマンが生存者を救助することになります。残念ながら、ハムマンも日本の潜水艦からの攻撃を受け、沈没してしまいました。

沈没とその後

ミッドウェー海戦において、ハムマンは日本海軍の潜水艦の攻撃により轟沈し、その結果、81名の乗組員が戦死しました。生存者は他の駆逐艦によって救助されました。艦長のトゥルー中佐は、艦の戦功を認められ、海軍十字章および殊勲章を受章しました。

ハムマンはその短い艦歴の中で、太平洋戦争における重要な海戦に参加し、数々の名誉をもたらしました。また、彼女の戦歴はアメリカ海軍の駆逐艦としての役割の一例として今なお語り継がれています。

プラスチックモデル

ハムマンはタミヤによって1/700スケールでプラスチックモデルキットも製造されています。これにより、艦の姿を再現し、多くの艦船ファンに愛されています。

もう一度検索