ハリンコ号

ハリンコ号について

ハリンコ号は、岐阜県大垣市において限定的に運行されていたコミュニティバスです。このバス名は、西濃地方の方言で「ハリヨ」を指す言葉「ハリンコ」に由来しています。ハリンコ号は、地域住民の利便性を高め、中心市街地の活性化を図るために設計されています。運行は主に二つの時期に分かれ、1999年と2000年にそれぞれ特徴ある目的で実施されました。

買物循環バス「ハリンコ号」

1999年10月1日から12月26日の間、大垣商工会議所が中心市街地の活性化を目的に実施したこのバスは、乗車が無料で提供されました。利用者への特典として、1回の乗車ごとに特典付カードが配布され、10枚集めることで大垣市内の商店街で使用可能な商品券や観光グッズと交換できる仕組みがありました。これにより乗客は買い物を楽しみながら地域経済を支える仕組みとなっていました。

路線概要

この時期のハリンコ号は、情報工房を起終点とし、以下の2つのルートが設定されていました。

• - 右回りルート: 情報工房 → まちの駅（郭町2丁目） → 総合体育館 → 市民病院 → スイトピアセンター → 情報工房
• - 左回りルート: 情報工房を同様に起終点にし、経路は逆廻りで運行されていました。

これにより市民や観光客にとって利便性の高い移動手段として親しまれました。

公共施設巡回ワンコインバス「ハリンコ号」

次のバス運行は2000年に行われ、4月1日から10月31日までの試行期間中に実施されました。このバスは、決戦関ヶ原大垣博に合わせて運行され、名阪近鉄バスが運営を担いました。こちらのバスも比較的低料金、100円均一で運行されていたため、乗りやすいのも特徴でした。

路線について

このバスの路線も情報工房を起終点とし、右回りと左回りの2路線を設けていました。主なバス停は以下の通りです:

• - 情報工房
• - 緑園
• - 西濃総合庁舎
• - 市民病院
• - 総合福祉会館
• - 市役所
• - 大垣城ホール（決戦関ヶ原大垣博会場）
• - スイトピアセンター
• - 大垣駅北口
• - 中野ふれあいセンター
• - 加賀野八幡神社自噴井

このように、ハリンコ号は地域住民や観光客双方に多くの便益をもたらし、公共交通機関の重要な役割を果たしました。ハリンコ号の運行は、利用者のニーズに応じた交通サービスの重要性を再認識させる一因ともなりました。地域コミュニティの活性化に貢献したこのバスは、今でも多くの人々にその記憶を刻まれています。

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