バイパス (国道330号)

沖縄県 国道330号バイパス

沖縄県宜野湾市嘉数（広栄交差点）から那覇市安里に至る国道330号の主要区間は、一般的に「バイパス」と呼ばれています。この区間は、那覇市内では「安里バイパス通り」、浦添市内では「浦添バイパス」と区別されることもあります。また、広栄交差点から宜野湾市我如古交差点まで延びる西原バイパスを含めて呼ばれることもあります。

特徴

このバイパスの大きな特徴は、一般的なバイパスとは異なり、開通前に存在した旧道がないことです。これは、元々が本土復帰前の軍用道路（軍道）1号線（現在の国道58号）のバイパスとして計画されたためです。復帰前は、現在の国道330号の一部区間（那覇市安里 - 浦添市伊祖）が琉球政府道41号線、浦添市伊祖 - 宜野湾市嘉数が琉球政府道21号線という路線名で区別されていました。当時から「バイパス」と呼ばれ、当初は自動車専用道路として計画されたため、交差する道路は立体交差になっていますが、後に歩道や横断歩道、信号機も設置されました。

概要

路線名: 国道330号
起点: 宜野湾市嘉数（広栄交差点）
終点: 那覇市安里（安里交差点）
指定区間: 宜野湾市嘉数 - 那覇市古島IC
車線数: 全線4車線
最高速度: 50km/h

歴史

1953年: 琉球政府道41号線の一部として、小禄村（現那覇市）鏡原 - 宜野湾村（現宜野湾市）大謝名が指定
1960年代: 那覇市安里 - 宜野湾市嘉数間でバイパス建設が計画
1970年: 那覇市安里 - 古島IC間が開通、安里立体高架橋（初代）が完成
1971年: 那覇市古島IC - 浦添市大平IC間が開通
1972年5月: 本土復帰により国道330号となる
1975年: 浦添市大平 - 宜野湾市嘉数広栄交差点間が開通し、全線開通
1987年: 浦添市伊祖ICが開通。西原バイパス（浦添市西原広栄交差点 - 宜野湾市我如古交差点）が暫定開通
1990年: 西原バイパスが全線開通。両バイパスを繋ぐ立体高架橋が開通
1997年: 広栄交差点 - 古島IC間の管理が国へ移管され、指定区間となる
2000年: 安里立体高架橋の改築工事開始
2002年: 2代目の安里立体高架橋が暫定開通
2003年: 沖縄都市モノレール（ゆいレール）が開業し、安里駅、おもろまち駅、古島駅の3駅が開業。2代目の安里立体高架橋が正式開通

通過自治体

宜野湾市 - 浦添市 - 那覇市

主要な交差点・トンネル

我如古交差点
西原トンネル
広栄交差点
伊祖IC
伊祖トンネル
大平IC
古島IC
真嘉比IC
安里交差点

交差する道路

国道330号西原バイパス
沖縄県道241号宜野湾南風原線
沖縄県道153号線
沖縄県道38号浦添西原線
沖縄県道82号那覇糸満線
那覇市道新都心西通り線・古島線
那覇市道那覇中環状線
国道330号ひめゆり通り
沖縄県道29号那覇北中城線

並行する鉄道

沖縄都市モノレール（ゆいレール）が那覇市古島IC～安里の間で並行しています。沿線には安里駅、おもろまち駅、古島駅があります。

路線バス

この区間を通るバス路線には「バイパス経由」という表示があり、那覇バスターミナルから中部方面に向かうバスが多く利用します。モノレール開通後、市内線はモノレールと並行する路線が減少し、おもろまち駅に向かう路線が新設されました。宜野湾方面へは、モノレールの古島駅でバイパス経由のバスに乗り換えることで、那覇市内の渋滞を避けて移動できます。

市内線

3番・松川新都心線
6番・那覇おもろまち線
11番・安岡宇栄原線
13番・石嶺おもろまち線

市外線

88番・宜野湾線
90番・知花（バイパス）線
98番・琉大（バイパス）線
21番・新都心具志川線
888番・やんばる急行バス
112番・国体道路線
55番・牧港線
56番・浦添線
333番・那覇西原（末吉）線

関連項目

国道330号
* 西原バイパス

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