バディ・ブラッドフォード

チャールズ・ウィリアム・ブラッドフォード

チャールズ・ウィリアム・ブラッドフォード（通称バディ）は、1944年7月25日にアメリカ合衆国アラバマ州モービルに生まれた元プロ野球選手で、外野手として活躍しました。彼は日本のプロ野球でもプレーした経験を持っており、特に近鉄バファローズでの活動が知られています。

アメリカ時代の経歴

ブラッドフォードが4歳の時に父親を亡くし、その後カリフォルニア州パコイマで育ちました。地元のサンフェルナンド高校を卒業後、1962年にシカゴ・ホワイトソックスのスカウトに見出され、プロ入りを果たします。彼のメジャーリーグデビューは1966年で、その後1968年にはメジャーに定着しました。

ブラッドフォードはその長打力で知られ、1969年4月25日にはコミスキー・パークの屋根に届く特大本塁打を記録しましたが、確実性に欠ける打撃が彼のレギュラー定着を妨げました。また、同時期に投資に興味を持ってしまい、野球への集中を欠くようになりました。その結果、1970年にはクリーブランド・インディアンスに移籍し、以後7シーズンで5度の移籍を経験したのです。

彼はホワイトソックスに戻って迎えた1974年シーズンでは良いスタートを切りましたが、鎖骨骨折やハムストリングの断裂などの負傷に苦しみ、シーズンの多くを棒に振ることになりました。また、1975年には開幕3番を任されたものの、故障の影響で思うような成績は残せず、レギュラー奪取には至りませんでした。

日本でのキャリア

1977年、ブラッドフォードはロン・ロリッチの後を継ぐ形で近鉄バファローズに入団します。彼の登録名は愛称の「バディ」で、特にその年、ユニフォームの背中に名前を入れる際に少々の揉め事があったことが注目を集めました。開幕戦では4打数2安打2打点という好成績で飾りましたが、すぐに打撃不振に陥りました。

特に、4月初めには日本プロ野球記録に並ぶ8打席連続三振を記録するなど、苦しい時期を経験しました。加えて、盗塁を試みた際に再びハムストリングを断裂し、その後は主に指名打者として起用されましたが、期待に応えることはできませんでした。最終的に、膝の治療のために帰国せざるを得ず、同年限りで現役を引退しました。

引退後の活動

引退後、ブラッドフォードはロサンゼルスの裁判所に勤務しましたが、1年ほどで退職。その後はシカゴ・カブス傘下のマイナーリーグでインストラクターを務めたり、警備に関する仕事をしたりしました。さらに1994年には投資会社を設立し、経営に携わっていたことが知られています。

彼のプロ野球選手としてのキャリアは多くの困難に満ちていましたが、それでも彼は自身の道を見つけ、引退後も多様な職に挑戦してきたのです。ブラッドフォードの野球人生は、野球への情熱と自己成長の旅であったと言えるでしょう。

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