バハマの軍事

王立バハマ国防軍（RBDF）

王立バハマ国防軍（Royal Bahamas Defence Force, RBDF）は、バハマの軍事組織であり、国家安全保障省の管轄下にあります。海軍が主体であり、他の部隊がこれを補完する形で構成されています。軍事任務のほか、警察、消防、税関、入国管理、公衆衛生など、他の行政機関を補佐する役割も担っています。2023年時点での人員は約1500名です。

歴史

1980年3月31日、議会法により正式に創設されました。バハマ国王であるチャールズ3世が元首であり、バハマ総督が国防軍司令官を務めます。

バハマ国防軍が戦闘を行った唯一の事例は、キューバとの間での出来事です。1980年5月10日、バハマ領海内で密漁をしていたキューバ籍の漁船「フェロセム54」と「フェロセム165」を、警備艇「HMBS フラミンゴ」が拿捕しました。これに対し、キューバ空軍のMiG-21戦闘機2機が領空を侵犯し、警備艇に対して銃撃を行いました。この攻撃により、「HMBS フラミンゴ」は沈没し、乗組員4名が死亡しました。残りの乗組員は漁船に救助され、ラグド島にたどり着きました。

同年7月、密猟者には有罪判決が下され、キューバ政府に対しては事件の補償金として1000万USドルが支払われました。

2019年、バハマ国家安全保障省は、国家司令、制御、コミュニケーションをサポートするドローン導入にあたり、国際放射線学会の協力を得て、スウィフト・エンジニアリングを世界25か国から選びました。

組織

王立バハマ国防軍は、実質的には海軍によって構成されています。イギリス連邦カリブ海諸国の中では、比較的大きな規模の軍事力を有しています。正規の陸軍部隊は存在せず、特殊部隊がその役割を担っています。特殊部隊には、海洋船舶に関連する作戦を担当する特殊作戦隊（Special Operations Unit）と、水陸両用作戦を担当するコマンドー大隊（Commando Squadron）があります。コマンドー大隊は約500名で構成され、イギリス海兵隊やアメリカ海軍特殊部隊シールズなどで訓練を受けています。空軍は存在せず、小規模な航空隊が存在するのみです。

階級

（階級に関する詳細な情報は省略します）

主要基地・施設

（基地・施設に関する詳細な情報は省略します）

装備

艦艇

2011年6月時点の情報です。

哨戒艇
イナグア（P27 Inagua） - 1979年
バハマ級×2
バハマ（P60 Bahamas） - 2000年
ナッソー（P61 Nassau） - 2000年
プロテクター級×1
イエロー・エルダー（P03 Yellow Elder） - 1986年
シー・アーク 40フィート型×2
P44-45
シー・アーク 49フィート型×2
P48-49
チャレンジャー型×4
P38-41
ドーントレス型×2
P42-43
ボストン・ホエール型×4
P110-113

航空機

キングエア 350 × 1機
セスナ404 × 1機
パイパーPA-31 × 2機
パルテナビアP.68
シコルスキー S-70

陸戦兵器

FN FAL
M4カービン
M101 105mm榴弾砲

旗

（旗に関する情報は省略します）

その他

国際活動

国際連合平和維持活動のために、ハイチ（国際連合ハイチ・ミッション）やエルサルバドルに派遣された実績があります。

駐留外国軍

ガイアナ沿岸警備隊が、ニュープロビデンス島に海軍基地施設を有しています。

バハマ軍関連の著名人

（関連する著名人の情報は省略します）

脚注

（脚注は省略します）

関連項目

（関連項目は省略します）

参考文献

Christopher Langton, Military Balance 2007, Routledge
Jane's Fighting Ships 2011-2012

外部リンク

Royal Bahamas Defence Force (王立国防軍公式サイト、英語)
* Bahamas Government Website: Royal Bahamas Defence Force (バハマ政府公式サイト内の王立バハマ国防軍紹介ページ、英語)

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