バビロンの城門

レインボーの3枚目のアルバム『バビロンの城門』（原題：Long Live Rock 'n' Roll）は、1978年に発表されました。ライブ・アルバムを含めると4作目にあたります。

制作の経緯

1977年5月、元コロシアムのマーク・クラークをベーシストに迎え、フランスのシャトー・ド・エルヴィルで制作が開始されました。しかし、7月にはクラークとキーボードのトニー・カレイが解雇され、制作は一時中断。その後、リッチー・ブラックモアの意向により、ボブ・デイズリー（ベース）とデヴィッド・ストーン（キーボード）がセッション・ミュージシャンとして参加しました。この結果、正式メンバーはブラックモア、ロニー・ジェームス・ディオ、コージー・パウエルの3人だけとなりました。

1977年9月25日から11月22日までヨーロッパおよびイギリス公演を行った後、再びシャトー・ド・エルヴィルで制作を再開し、同年暮れに完成に至りました。

クラーク解雇後、ベーシストが不在だったため、ブラックモアがベース・パートを演奏。デイズリー加入後も、ブラックモアのベース・プレイは4曲に残されています。

収録曲

アルバムは、以下の8曲で構成されています。

1. ロング・リヴ・ロックン・ロール (Long Live Rock 'n' Roll) - 4:21
2. レディ・オブ・ザ・レイク (Lady of the Lake) - 3:39
3. L.A.コネクション (L.A. Connection) - 5:02
4. バビロンの城門 (Gates of Babylon) - 6:49
5. キル・ザ・キング (Kill the King) - 4:29
6. ザ・シェッド (The Shed (Subtle)) - 4:47
7. センシティヴ・トゥ・ライト (Sensitive to Light) - 3:07
8. レインボー・アイズ (Rainbow Eyes) - 7:11

LP盤では、1〜4曲がA面、5〜8曲がB面に収録されました。

参加メンバー

ロニー・ジェイムス・ディオ - ボーカル
リッチー・ブラックモア - ギター、ベース（1、2、3、6）
コージー・パウエル - ドラムス
デヴィッド・ストーン - キーボード
ボブ・デイズリー - ベース（4、5、7）

カバー

収録曲は、様々なアーティストによってカバーされています。

Long Live Rock 'n' Roll
ポール・ギルバート - インストゥルメンタル・トリビュート・アルバム『The Dio Album』（2023年）
Kill the King
ヨルン - トリビュート・アルバム『ディオ〜唱聖に捧ぐ』（2010年）
ポール・ギルバート - インストゥルメンタル・トリビュート・アルバム『The Dio Album』（2023年）

『バビロンの城門』は、レインボーの音楽性を代表する作品として、現在も多くのファンに愛されています。

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