バロッコ (企業)

バロッコ株式会社 (Balocco S.p.A.)

バロッコ株式会社は、イタリアのピエモンテ州フォッサーノに本社を置く、焼き菓子を専門とする企業です。ピエモンテ州を代表する企業の一つとして知られています。

歴史

バロッコの歴史は、1927年にフレンチェスコ・アントニオ・バロッコがフォッサーノで始めた焼き菓子店から始まりました。創業当初はペイストリーなどの焼き菓子を販売していましたが、1948年からは、パネットーネ、パンドーロ、イースターケーキ（コロンバ・パスクワーレ）、ビスケット、ウエハースなど、幅広い製品の製造を開始しました。

第二次世界大戦後の製菓市場の成長とともに、バロッコは生産量を拡大し続けました。1970年代には、生産工場の自動化を進め、より効率的な生産体制を確立しました。1990年代からは、アルド・バロッコ、アレッサンドラ、アルベルトといった創業者の息子たちが経営を引き継ぎ、事業をさらに発展させました。

バロッコの製品は、イタリア本国だけでなく、フランス、ドイツ、スペイン、アルバニア、エジプト、アメリカなど、世界67カ国で販売されています。その品質の高さから、世界中の人々に愛されています。

2010年6月2日には、アルド・バロッコが、その功績を認められ、ジョルジョ・ナポリターノ大統領から労働騎士勲章 (Cavaliere del Lavoro) を授与されました。

宣伝広告

バロッコは、早くから宣伝広告にも力を入れてきました。1975年には、テレビ番組「カロッセロ」で初の宣伝を行い、その後も様々なメディアを通じて製品の魅力を発信してきました。2008年からは、俳優のコジモ・シニエリを起用したイースターやクリスマス向けの菓子のテレビCMを製作し、大きな話題となりました。

2010年以降は、メディア露出戦略として、テレビやラジオにおける宣伝と同程度に、スポンサーシップによる宣伝効果を重視するようになりました。スポーツ分野への支援も積極的に行っており、1988年から1989年にかけては、レッジーナの公式スポンサーを務めました。これは、バロッコがサッカーとの関わりを持つようになった始まりです。

それから21年後の2010年、バロッコは再びサッカーの公式スポンサーとして、ユヴェントスとスポンサーシップ契約を締結し、2012年まで支援を続けました。さらに、2013年にも再びユヴェントスのスポンサーとなっています。また、2013年と2014年には、自転車競技ジロ・デ・イタリアの個人賞であるマリア・ローザのスポンサーを務めました。

バロッコは、伝統を守りながらも、常に革新的な技術を取り入れ、高品質な製品を提供し続けることで、世界中の顧客から信頼される企業へと成長しました。今後も、焼き菓子専門の企業として、さらなる発展を目指していくことが期待されます。

外部リンク

公式サイト

もう一度検索