バークレー・レコード

バークレー・レコード（Disques Barclay, Barclay Records）は、1953年にフランスで設立されたレコード会社です。バンドリーダーであり、ナイトクラブのオーナーでもあったエディ・バークレーと彼の妻によって設立されました。

歴史

バークレー・レコードの前身は、1945年2月にエディ・バークレーが設立した「Blue Star」レーベルです。Blue Starはジャズに特化したレーベルで、ジャンゴ・ラインハルトやシドニー・ベシェなどのレコードを制作しました。また、当時創設間もないアメリカのアトランティック・レコードやマーキュリー・レコードの作品をフランスで発売していました。このジャズ路線と、アトランティック・レコードおよびマーキュリー・レコード作品のフランスにおける発売権は、Blue Starレーベルからバークレー・レコードに引き継がれました。

1953年1月、Blue Starレーベルは社名を変更し、「バークレー・レコード」として新たなスタートを切りました。

特徴

バークレー・レコードは、ジャズ作品を数多く発売したことで知られています。ヴァーヴ・レコードやプレスティッジ・レコードなど、アメリカのジャズ専門レーベルの作品をフランス向けに発売するだけでなく、1955年に来仏したチェット・ベイカー、1959年に来仏したレスター・ヤングなど、パリに滞在したアメリカ人ジャズ・ミュージシャンにレコーディングの機会を提供しました。

また、フランス国内で活動する数多くのアーティストとも契約を結び、アンリ・サルヴァドール、ダリダ、シャルル・アズナヴール、レオ・フェレ、ジュリエット・グレコ、ジャック・ブレル、レイモン・ルフェーブルなど、フランスを代表するアーティストがバークレー社からレコードを発売しました。

その後

1978年、オーナーのエディ・バークレーは、バークレー・レコードをポリグラム・レコードに売却しました。これにより、バークレー・レコードはポリグラム・レコードのサブレーベルとなりました。

1998年、ポリグラムがユニバーサル ミュージック グループに統合されたことに伴い、バークレー・レコードのカタログの発売権はユニバーサル ミュージック グループが所有することになりました。

バークレー・レコードは、フランスの音楽シーンに大きな影響を与えた重要なレーベルの一つとして、その名を歴史に刻んでいます。

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