バーブ (潜水艦)

バーブ (USS Barb, SS-220)

バーブはアメリカ海軍のガトー級潜水艦で、艦名はバーブス属の魚に由来しています。本艦は1942年に就役し、太平洋戦争で大きな戦功を挙げました。退役後には原子力潜水艦として再就役し、長い歴史を持つ艦であります。

艦歴

バーブは1941年の6月7日にエレクトリック・ボート社で起工し、1942年の4月2日に進水しました。艦長のジョン・R・ウォーターマン少佐の指揮の下、1942年7月8日に就役を果たしました。艦の任務は1942年の10月から1945年の8月まで続き、この間に12回の哨戒を完了しました。

大西洋での哨戒 (1942年 - 1943年)

バーブの第一回目の哨戒は北アフリカ沿岸へ向かい、11月の北アフリカ侵攻の偵察を行いました。その後も数回にわたり哨戒を行ったものの、敵艦船の姿を見ることはありませんでした。この期間中にバーブはスコットランドのロスネースへ帰投し、次の哨戒に備えました。

太平洋での哨戒 (1943年 - 1945年)

1943年9月には、バーブは東シナ海へ向かう6回目の哨戒を開始しました。この哨戒中、バーブは輸送船団を発見し、攻撃を行って多くの戦果を上げました。さらに、同年の3月にはマリアナ諸島方面へ向かい、船舶への攻撃を成功させました。

このようにバーブは積極的な哨戒活動を展開し、多数の敵艦艇を沈没させる結果を残しました。特に、1944年の5月から7月にかけての哨戒ではオホーツク海において船団を襲撃し、艦砲射撃による攻撃も行いました。

特筆された戦果

バーブは公式に17隻の敵艦艇を沈め、合計で96,628トンの戦果を挙げるという素晴らしい成績を残しました。これはアメリカの潜水艦が戦果として記録したものの中で、3番目の数値に当たります。艦は数多くの戦功を上げ、殊勲部隊章および8つの従軍星章を受章しています。

戦後の経歴

終戦後、バーブは1946年に予備役となり、1947年に正式に退役しましたが、1951年には再び就役し、東海岸での活動を行いました。1954年には改修ケを受け、潜水艦の推力を増強するプログラムに参戦し、再度の就役を果たしました。最終的には、1972年にスクラップとして売却されるまで、長い間その役割を全うしました。

バーブの歴史は、戦時における艦の勇敢な行動と、艦の再利用というアイディアの成功例として、多くの人々に記憶されています。

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