バーレーン・ディナール

バーレーン・ディナール

バーレーン・ディナール（BHD）は、バーレーン王国の公式通貨です。1965年にそれまで使用されていた湾岸ルピーに代わって導入され、10ルピー＝1ディナールのレートで交換されました。この通貨の名称「ディナール」は、古代ローマ帝国で用いられていたデナリウス銀貨に由来しています。

硬貨の変遷

1965年、バーレーンでは以下の種類の硬貨が発行されました。

1フィルス（青銅）
5フィルス（青銅）
10フィルス（青銅）
25フィルス（白銅）
50フィルス（白銅）
100フィルス（白銅）

当初、1、5、10フィルスは青銅製、25、50、100フィルスは白銅製でした。1フィルス硬貨は1966年以降鋳造されていません。その後、1992年に5、10フィルスの青銅貨が再発行され、バイメタル貨の100フィルスも新たに発行されました。さらに2000年にはバイメタル貨の500フィルス硬貨が登場しています。

紙幣の変遷

1965年には、バーレーン通貨委員会によって以下の紙幣が発行されました。

100フィルス
¼ディナール
½ディナール
1ディナール
5ディナール
10ディナール

1973年には、バーレーン通貨庁が紙幣の発行を引き継ぎ、½、1、5、10、20ディナール紙幣を発行しました。2006年には、バーレーン通貨庁はバーレーン中央銀行と改名されました。

固定相場制

バーレーンは1980年12月に固定為替相場制を導入し、1アメリカドル＝0.376バーレーン・ディナールに固定されました。これにより、1ディナールはほぼ10サウジアラビア・リヤルに固定されることとなりました。この固定相場制は、バーレーンの通貨の安定を支える重要な要素となっています。

為替レート

バーレーン・ディナールは米ドルとの固定相場制を維持しており、為替レートは安定しています。しかし、その他の通貨とのレートは市場の変動によって変動します。最新の為替レートについては、金融機関や為替情報サイトで確認することをお勧めします。

まとめ

バーレーン・ディナールは、バーレーンの経済を支える重要な通貨です。その歴史は1965年に始まり、硬貨や紙幣のデザインは時代とともに変化してきました。固定相場制は通貨の安定に大きく貢献しています。バーレーンを訪れる際には、この通貨について理解しておくと便利でしょう。

関連項目

ディナール

外部リンク

バーレーンの紙幣 （英語）（ドイツ語）

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