パカパカファーム

パカパカファーム：北海道を代表する競走馬生産牧場

北海道新冠郡新冠町に位置する有限会社パカパカファームは、サラブレッドの生産を専門とする牧場です。代表を務めるのはハリー・スウィーニィ氏。2001年、サンシャイン牧場の旧本場跡地に設立されました。

その名前の由来は、創業者であるスウィーニィ氏の発想によるものです。彼は「一度聞いたら忘れられない名前」をコンセプトに、海外の日本料理店から着想を得ました。50～60人の日本人に意見を求めた結果、最初は笑われたものの、最終的にはそのユニークさが称賛され、現在の名前が決定したとのことです。

輝かしい実績：数々の重賞ウイナーを輩出

パカパカファームは、設立以来、数々の活躍馬を輩出してきました。2007年にはピンクカメオがNHKマイルカップを制し、重賞初勝利、そしてJpnI初勝利という快挙を達成しました。

2012年には、最大の成果と言えるディープブリランテが東京優駿（日本ダービー）を制覇。ダービー馬を輩出したことで、パカパカファームの名は日本中の競馬ファンの間に広く知れ渡ることとなりました。

海外への挑戦も成功を収めています。2022年にはContinuousがトーマスブライアン賞を制し、海外重賞初勝利。翌2023年には、さらに大きな偉業を達成、Continuousがセントレジャーステークスで優勝し、海外G1初制覇という栄光を手にしました。

これらの成功は、牧場の高い繁殖技術と、血統管理への徹底したこだわりがあってこそ成し遂げられたものです。

事業展開：一口馬主法人「フクキタル」の設立

パカパカファームは、競走馬生産事業にとどまらず、新たな事業にも積極的に取り組んでいます。2017年には、一口馬主法人「フクキタル」を設立し、より多くの人々が競走馬の生産に携われる機会を創出しました。この取り組みは、競走馬生産業界における革新的な試みとして注目を集めています。

繋養繁殖牝馬：優れた血統の継承

パカパカファームには、数々の活躍馬を輩出してきた優れた繁殖牝馬が繋養されています。ラヴアンドバブルズ、バブルドリーム、シルバーレーンなど、その血統は、日本の競馬界に大きな影響を与えています。これらの牝馬は、将来の優秀な競走馬生産に繋がる貴重な存在です。

代表的な生産馬

パカパカファームの生産馬は、国内外のレースで数々の活躍を見せています。主な生産馬には以下の馬がいます。

ピンクカメオ（NHKマイルカップ）
ディープブリランテ（東京優駿、東京スポーツ杯2歳ステークス）
クラリティスカイ（NHKマイルカップ、いちょうステークス）
Continuous（セントレジャーステークス、トーマスブライアン賞、グレートヴォルティジュールステークス）
アンペア（エーデルワイス賞、リリーカップ）
ゼノヴァース（東京ハイジャンプ）
ヒシウォーシイ（東海ダービー、東海菊花賞2回、マーチカップ、スプリング争覇、オグリキャップ記念2回、東海ゴールドカップ、西日本グランプリ2回、梅見月杯、ウインター争覇）
ダイアモンドヘッド（デイリー杯2歳ステークス2着）
* インディウム（菊水賞、園田ジュニアカップ）

これらの馬たちの活躍は、パカパカファームの技術力と情熱の証であり、これからも多くの期待を集めています。

今後の展望

パカパカファームは、今後も競走馬生産における技術革新に積極的に取り組むとともに、一口馬主事業などを通じて、競馬界への貢献を続けていくことでしょう。その挑戦は、日本の競馬界、そして世界の競馬界に大きな影響を与え続けるに違いありません。

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