西日本グランプリ

西日本グランプリ：福山競馬場の交流重賞競走

西日本グランプリは、広島県福山市にある福山競馬場で開催されていた地方競馬の重賞競走です。ダート2250メートルの距離で行われ、西日本の地方競馬所属馬が競い合う交流競走として知られていました。

歴史と変遷

2008年、福山競馬場のダート1800メートルで創設されました。当初は近畿、中国、四国、九州地区のサラブレッド系4歳以上の馬が出走資格を持ち、競走名は「スポニチ創刊60周年記念 西日本グランプリ」でした。

2009年には、距離が2250メートルに変更され、北陸、東海地区所属馬の参加も認められるようになりました。この年から2011年までは、「スポーツニッポン杯 西日本グランプリ」として開催され、スポーツニッポン新聞社が優勝杯を提供していました。高知県所属のフサイチバルドルがコースレコードとなる2分34秒1で優勝したこともこの年のハイライトでした。また、赤岡修次騎手と田中守調教師が史上初の連覇を達成しました。

2010年は、負担重量が規定重量から別定重量に変更されました。この年、愛知県のヒシウォーシイが2分30秒9という、当時のコースレコードを大きく更新するタイムで優勝しました。

2011年には、負担重量が再び定量に変更。ヒシウォーシイが競走馬として史上初の連覇を達成し、岡部誠騎手と川西毅調教師もそれぞれ2人目の連覇を飾りました。

2012年からは、「スポーツニッポン杯」の冠名が外れ、現在の名称「西日本グランプリ」になりました。

競走条件

競走条件は年によって変更がありましたが、2012年時点では、負担重量は定量、総額賞金は280万円でした。1着賞金は200万円、2着賞金46万円、3着賞金18万円、4着賞金10万円、5着賞金6万円と設定されていました。

意義と影響

西日本グランプリは、西日本の地方競馬の活性化に貢献した重要な競走でした。他地区の有力馬が出走することで、福山競馬場の知名度向上や、地方競馬全体のレベルアップに繋がったと考えられます。また、多くの名馬や名騎手、名調教師を輩出し、地方競馬の歴史に名を刻む競走となりました。

今後の展望

福山競馬場の閉場に伴い、西日本グランプリは既に開催されていません。しかし、この競走が地方競馬の歴史に刻んだ足跡は、多くの競馬ファンにとって記憶に残るものと言えるでしょう。 その歴史と、競走に挑んだ馬、騎手、調教師たちのドラマは、これからも語り継がれていくことでしょう。

歴代優勝馬

西日本グランプリの歴代優勝馬の情報は、地方競馬全国協会のウェブサイトなどで確認できます。各年度の優勝馬とその記録は、地方競馬の歴史を知る上で貴重な資料となります。 優勝馬の活躍は、競走のレベルの高さを示す指標の一つと言えるでしょう。

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