パティ・フェンディック

パティ・フェンディックは、1965年3月31日にカリフォルニア州サクラメントで生まれた元女子プロテニス選手です。彼女はキャリアを通じて、特にダブルスで優れた成績を残しました。1991年の全豪オープン女子ダブルスでは、メアリー・ジョー・フェルナンデスとのペアで優勝を果たしています。また、シングルスでも1988年のジャパン・オープンで優勝しています。

1982年に選手としてのキャリアをスタートさせ、翌年の全仏オープンで4大大会デビューを果たしました。スタンフォード大学で心理学の学位を取得後、1987年からプロテニス選手としての活動を本格化させました。1988年には、女子ツアーでシングルス2勝、ダブルス6勝を挙げるなど、目覚ましい活躍を見せました。シングルスでの初優勝は1月末のオークランド大会で、4月のジャパン・オープンではステファニー・レイヒを破って優勝しました。

初期の頃は、ジル・ヘザリントンとのダブルスで多くの試合に出場しました。フェンディックとヘザリントンのペアは、1988年全米オープンと1989年全豪オープンで女子ダブルス準優勝という成績を残しています。全豪オープン後にはオークランド大会でシングルス2連覇を達成しましたが、これが彼女にとって最後の女子ツアーシングルス優勝となりました。

1990年の全豪オープンでは、シングルスで自己最高のベスト8に進出しました。準々決勝ではシュテフィ・グラフに敗れましたが、メアリー・ジョー・フェルナンデスとのダブルスでは決勝に進出し、ヘレナ・スコバとヤナ・ノボトナのペアに敗れて準優勝となりました。翌1991年の全豪オープン女子ダブルス決勝では、M・J・フェルナンデスとのペアで、ジジ・フェルナンデスとヤナ・ノボトナのペアを破り、見事優勝を果たしました。

フェンディックは、メレディス・マグラスをはじめ、様々な選手とダブルスを組みましたが、最も多くの好成績を残したのはマグラスとのペアでした。1990年に初めてペアを組んで以来、フェンディックのキャリア後期には、マグラスとのペアで数多くの優勝を飾りました。1994年には年間5勝を記録しています。同年の全豪オープンでは、マグラスとのペアで4度目の女子ダブルス決勝に進出しましたが、ジジ・フェルナンデスとナターシャ・ズベレワのペアに敗れ、2度目の全豪女子ダブルス優勝はなりませんでした。

マグラスとのダブルスで好成績を残した1994年、チューリッヒ・オープンで、当時14歳だったマルチナ・ヒンギスのプロデビュー戦の相手を務めました。ヒンギスは、このデビュー戦で勝利を収め、その後急速に成長を遂げました。

1995年8月のカナダ・オープンで2回戦敗退となった後、両膝の手術を受けましたが、故障から完全に回復することはできませんでした。カナダ・オープンが現役最後の試合となり、同年の全豪オープンではシングルス2回戦で伊達公子に敗れています。ダブルスでは全仏オープンで準決勝に進出しました。1987年から1995年までの9年間、ツアーのシングルスで少なくとも1つの大会で準々決勝に進出するという連続記録を打ち立てました。

引退後は、全米テニス協会（USTA）の評議員を務め、ワシントン大学でコーチとして後進の指導にあたっています。

外部リンク:
WTAツアーのプロフィール
ビリー・ジーン・キング・カップのプロフィール
* 国際テニス連盟のプロフィール

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