メレディス・マグラス

メレディス・マグラスは、1971年4月28日にアメリカ・ミシガン州ミッドランドで生まれました。右利きで、バックハンド・ストロークは両手打ちというプレースタイルでした。

ジュニア時代からダブルスで非凡な才能を発揮し、全米オープンの女子ジュニアダブルス部門で1987年から1989年まで3連覇という偉業を達成。1989年には、当時13歳のジェニファー・カプリアティとペアを組み、ウィンブルドンと全米オープンのジュニア女子ダブルスを制覇しました。同年のウィンブルドンでは、ジュニア女子シングルスでも準優勝しています。

1989年からはWTAツアーにも参戦し、バージニアスリムズ・オブ・ナッシュビル大会でダブルス初優勝。1990年にはダブルスで年間4勝を挙げるなど、着実に実績を重ねていきました。1991年の全仏オープン女子ダブルスでは、ベテランのキャシー・ジョーダンと組んでベスト8に進出しましたが、その後は度重なる故障に苦しみ、大腿骨関節の手術や肩の腱炎などで長期離脱を余儀なくされました。

1993年、マグラスはシングルスの世界ランキング610位から見事に復活。ウィンブルドンで予選を突破し、本戦4回戦に進出しました。ダブルスではパティ・フェンディックとのペアで年間3勝を挙げました。1994年の全豪オープンでは、フェンディックとのペアで初のグランドスラム決勝に進出しましたが、ジジ・フェルナンデス＆ナターシャ・ズベレワ組に敗れて準優勝となりました。同年のシングルスでは、2回戦で伊達公子に敗れています。しかし、1994年はシングルスで2勝、ダブルスで7勝を挙げるなど、キャリアハイの成績を残し、ダブルス世界ランキングで自己最高の5位を記録しました。

1995年全米オープンでは、マット・ルセナとの混合ダブルスで、シリル・スーク＆ジジ・フェルナンデス組を破り、グランドスラム初優勝を果たしました。そして、1996年のウィンブルドンで、マグラスは選手キャリアのハイライトを迎えます。女子ダブルスではラリサ・ネーランドと組んで決勝に進出し、シングルスでも準決勝に進出しました。女子ダブルス決勝では、マルチナ・ヒンギス＆ヘレナ・スコバ組に敗れましたが、シングルスでは1回戦で遠藤愛、2回戦でアマンダ・クッツァーを破り、準々決勝でメアリー・ジョー・フェルナンデスを破って準決勝に進出。準決勝ではアランチャ・サンチェス・ビカリオに敗れましたが、ベスト4という素晴らしい結果を残しました。

しかし、1997年には再び故障に見舞われ、シングルスでは1大会も出場できませんでした。最後のグランドスラム出場となった全豪オープンでは、シングルス・ダブルスともに1回戦で敗退。1998年3月初頭のオクラホマシティ大会を最後に、メレディス・マグラスは26歳という若さで現役を引退しました。

4大大会ダブルス成績

全豪オープン　女子ダブルス準優勝：1994年　［パートナー：パティ・フェンディック］
ウィンブルドン　女子ダブルス準優勝：1996年　［パートナー：ラリサ・ネーランド］／シングルス・ベスト4
全米オープン　混合ダブルス優勝：1995年　［パートナー：マット・ルセナ］

参考文献

ITF World of Tennis 1997

外部リンク

メレディス・マグラス - WTAツアーのプロフィール（英語）
メレディス・マグラス - 国際テニス連盟

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