パトリック・ウォルシュ

パトリック・マイケル・ウォルシュの経歴

パトリック・マイケル・ウォルシュ（Patrick Michael Walsh）は1955年1月13日生まれの元アメリカ海軍大将です。彼は2009年9月から2012年1月まで太平洋艦隊の第59代司令官を務めました。彼の海軍でのキャリアは34年以上に及び、その間に多くの重要な役職を歴任しました。具体的には、2007年から2009年まで海軍作戦副長官を務め、また2005年から2007年には米海軍中央司令部の司令官及び第5艦隊の司令官を担いました。

学歴

ウォルシュは、テキサス州ダラスにあるイエズス会大学予科を優秀な成績で卒業しています。彼はこの学校の60年の歴史の中で、Distinguished GraduateとDistinguished Alumnusの両方の賞を受賞した2人目の学生です。1977年には海軍兵学校を卒業し、理学士号を取得しました。その後、アーサー・S・モロー提督奨学金プログラムに参加し、タフツ大学フレッチャースクールで国際関係学を専攻しました。ここでも彼は首席で卒業し、法学と外交の修士号を取得し、さらに博士号プログラムに入学しました。最終的には博士号を取得しています。

アメリカ海軍でのキャリア

ウォルシュは、海軍飛行士としての任命を受けた後、第192戦闘攻撃飛行隊（VFA-192）で飛行任務に従事しました。空母アメリカに搭乗し、インド洋へ派遣された経験を持ち、最優秀の若手士官および艦載機パイロットとして評価されました。その後、彼はアメリカ海軍第5試験評価飛行隊（VX-9）での勤務を経て、ブルーエンジェルスという名で知られる曲技飛行隊に選ばれ、異なる役割を果たしました。

艦隊に戻った後は第87戦闘攻撃飛行隊に配属され、空母セオドア・ルーズベルトから湾岸戦争やイラクのクルド人支援作戦を支援する任務を遂行しました。さらに、ウォルシュは空母ドワイト・D・アイゼンハワーでの任務や、空母ジョン・F・ケネディの指揮に携わり、サザン・ウォッチ作戦を支援しました。

近年続くキャリアでは、アメリカ海軍中央軍と第5艦隊を指揮し、その指揮下で多くの作戦に関与しました。不朽の自由作戦やイラク戦争における活動も含まれ、海上治安の維持にも貢献しました。

また、ウォルシュはホワイトハウス・フェローとしても活動し、海軍兵学校のリーダーシップ・倫理・法律学部長や、戦略・政策担当副部長としての役割を持ち、重要な軍事政策の策定にも関与しました。特に、2009年にはバラク・オバマ大統領の指示を受けて、グアンタナモ湾にある収用キャンプの運用状況に関するレビューを行ったことも記憶に新しいです。

さらに、2011年には太平洋艦隊司令官として、東日本大震災の際に人道的支援を目的とした作戦「トモダチ作戦」を指揮しました。ウォルシュの海軍における数十年にわたるキャリアは、彼に多くの名誉と功績をもたらしており、その貢献は歴史に刻まれています。

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