パンパシフィック・カッパー

パンパシフィック・カッパー株式会社とは

パンパシフィック・カッパー株式会社（英名：PAN PACIFIC COPPER CO., LTD.）は、日本の非鉄金属業界において重要な役割を果たす企業です。この会社は、日鉱金属株式会社（現在のJX金属）と三井金属鉱業株式会社によって設立されました。事業の幅は広く、資源開発から原料調達、製造、そして販売までを一貫して手がけています。ただし、銅製錬事業の一部は、傘下の日比共同製錬に委託されています。これは、より専門的な製錬を行うための戦略と考えられています。

事業所について

パンパシフィック・カッパーの本社は東京都港区虎ノ門に位置し、オークラプレステージタワーに入居しています。また、全国には複数の支店があり、大阪、名古屋、福岡にそれぞれ拠点があります。具体的には、大阪支店は大阪市北区の堂島浜に、名古屋支店は名古屋市中村区の名駅に、福岡支店は福岡市中央区の渡辺通にあります。さらに、製錬所は大分県の佐賀関製錬所、岡山県の日比製煉所、茨城県の日立精銅工場に所在地があります。

沿革

パンパシフィック・カッパー株式会社の歴史を辿ると、2000年10月3日に会社が設立され、翌年1月から営業を開始しました。当初は原料調達と製品販売に特化していましたが、2006年4月からは日鉱製錬と日比共同製錬を傘下に統合し、銅の製錬事業に乗り出しました。2010年には日鉱製錬を吸収合併しました。

その後、2016年に本社を移転し、2019年にはJX金属及び三井金属鉱業との間で、いくつかの製錬所を移管する基本合意が発表されました。この合意により、2020年には新たに日比製煉株式会社が設立されるなど、企業の構造が一新されました。2024年には、JX金属が保有していた株式の20%を丸紅に譲渡する計画も発表されています。このように、パンパシフィック・カッパーは時代の変化に対応しつつ、事業の進化を遂げています。

主な製品と関連会社

当社の主要製品には、銅やその加工品が含まれます。これらは、国内外のさまざまな産業に供給されています。また、関連会社としては、銅製錬を受託する日比共同製錬株式会社、型銅製造の日本鋳銅株式会社、及び株式会社京浜化成品センターなどがあります。

おわりに

パンパシフィック・カッパー株式会社は、資源の開発から製造、販売に至るまで、幅広い事業を展開することで、非鉄金属業界において確固たる地位を築いてきました。今後もその戦略的なパートナーシップや製造体制を基に、さらなる成長が期待されています。

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