ヒア・アンド・ゼア〜ライブ・イン・ロンドン&N.Y.

アルバムの概要

『ヒア・アンド・ゼア〜ライブ・イン・ロンドン&N.Y.』（Here and There）は、エルトン・ジョンが1976年にリリースしたライブアルバムです。このアルバムは、彼がイギリスのDJMレコードとの契約を終えた後に発表された特別な作品です。初期の発売ではロンドンとニューヨークでのライブ recordingsが収められましたが、実際には短いアルバムでした。

アルバムの内容

オリジナル版のアナログLPは二つの面で構成されています。A面には1974年5月18日にロイヤル・フェスティバル・ホールでのオーケストラとの競演による5曲が収録されており、B面には同年11月28日のマディソン・スクエア・ガーデンでのパフォーマンスから4曲が収められています。内容はコンパクトにまとめられていましたが、その中にはエルトン・ジョンの名曲が入っています。

日本でもLPがリリースされましたが、売上が振るわず早期に生産終了となってしまいました。この発売から長い間、CDはリリースされず、輸入盤によってのみ入手可能でした。しかし1995年にはリマスター版が登場し、多くの楽曲が新たに追加されたため、ファンにとって貴重な再録音となりました。

リマスター版の特徴

リマスター版では、特にニューヨークでのライブパフォーマンスが強化され、元ビートルズのジョン・レノンとの共演曲が3曲追加されました。その中の一曲「真夜中を突っ走れ」は、エルトンがレノンのシングルレコーディングに参加したことがきっかけで実現した競演です。面白いことに、このシングルが全米チャートで首位を獲得した際、エルトンはレノンにライブに来てほしいと頼んでいました。それが実現した瞬間は、レノンにとって最後に近いライブ出演となりました。

収録曲リスト

アルバムにはさまざまな名曲があります。オリジナルのLPとリマスター版の曲を見ていくと以下のような構成になっています。

LP盤

• - A面

- スカイライン・ピジョン
- 人生の壁
- ホンキー・キャット
- 愛の歌
- クロコダイル・ロック

• - B面

- 葬送〜血まみれの恋はおしまい
- ロケット・マン
- ベニーとジェッツ (やつらの演奏は最高)
- パイロットにつれていって

リマスター盤

• - ディスク1

- スカイライン・ピジョン
- 人生の壁
- パイロットにつれていって
- 故郷は心の慰め
- 愛の歌
- 悪い月
- 布教本部を焼き落とせ
- ホンキー・キャット
- クロコダイル・ロック
- 風の中の火のように
- 僕の歌は君の歌
- 土曜の夜は僕の生きがい

• - ディスク2

- 葬送〜血まみれの恋はおしまい
- ロケット・マン
- パイロットにつれていって
- ベニーとジェッツ (やつらの演奏は最高)
- グレイ・シール
- ダニエル
- ニューヨークの尻軽女
- 真夜中を突っ走れ
- ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ
- アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
- 僕の瞳に小さな太陽
- 僕の歌は君の歌
- あばずれさんのお帰り

アルバム制作に関わったアーティスト

このアルバムには、エルトン・ジョンを始め、デイビー・ジョンストン（ギター、バックボーカル）、ディー・マレイ（ベース、バックボーカル）、ナイジェル・オルソン（ドラム、バックボーカル）、レイ・クーパー（パーカッション）といったミュージシャンが参加しています。また、特に注目すべきは元ビートルズのジョン・レノンの参加であり、彼の声とギターが加わることでより特別な作品に仕上がっています。

このアルバムは、エルトン・ジョンのキャリアにおいて非常に重要な位置を占めており、彼のパフォーマンスと音楽的才能を多くのリスナーに伝えるものとなっています。

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